赤 兩椛(せき りょうか)です。
五行の性質と各十干毎の長所・短所を簡単にまとめてみました。
イメージしやすいように芸能人の方を例に挙げ書いています。
まず命式のどこを見るの?⇒自分の日干を見て性質を知りましょう。
◆もくじ◆
はじめに。
※この記事は2025年6月にリライトしました。
四柱推命の基本になるべきものの一つとして「木・火・土・金・水」という五行説があります。
全ての物質は五つの元素、「木・火・土・金・水」によって構成されています。
一つの五行は、陰と陽の二つに分かれるので、五行×二干=合計十個の干となり、それを「十干」と言います。
十干は「天の五行」⇒「天干(てんかん)」といい、天の気とも言います。
陰陽五行をもって春夏秋冬の気候や方位も配られております。
人の生命はこの五元素の気を受けて生まれています。
五行の性質!
【木のグループ】
■甲きのえ(木の陽)⇒自然界のイメージ:大きな樹木
■乙きのと(木の陰)⇒自然界のイメージ:草花・苗木
●木は曲直(まっすぐさ・高く聳え立つ)
・方位ー東
・季節ー春
・五常ー仁、思いやり・優しさ・情・柔らかさ
・色ー青色
・五臓ー肝:五腑ー胆
・五味ー酸
・五感ー怒る
【木のポイント】五行の中で唯一の生き物⇒「命が宿っている五行」上(太陽)に向かって伸びていくイメージ。
【火のグループ】
■丙ひのえ(火の陽)⇒自然界のイメージ:太陽
■丁ひのと(火の陰)⇒自然界のイメージ:ロウソク(人口の火)やたいまつ
●火は炎上(勢い・活性化)
・方位ー南
・季節ー夏
・五常ー礼節、情熱(炎上)
・色ー赤色
・五臓ー心臓:五腑ー小腸
・五味ー苦
・五感ー喜び
【火のポイント】自分自身も周りも明るく照らすイメージ。熱全体。
【土のグループ】
■戊つちのえ(土の陽)⇒自然界のイメージ:大きな山(岩山)
■己つちのと(土の陰)⇒自然界のイメージ:田畑・大地の土
●土は稼穡(地道さ・忍耐・度量)
・方位ー中央
・季節ー土用
・五常ー信、頑固・堅実
・色ー黄色
・五臓ー脾臓:五腑ー胃
・五味ー甘
・五感ー思(思い込み)
【土のポイント】安定感はあるが、方向転換のスピードはない。
【金のグループ】
■庚かのえ(金の陽)⇒自然界のイメージ:斧や鋭い剣・荒々しい鉄の塊
■辛かのと(金の陰)⇒自然界のイメージ:宝石・貴金属・真珠・砂金・装飾品
●金は従革(革命・物事をまとめる)
・方位ー西
・季節ー秋
・五常ー義、伝統・品格
・色ー白色
・五臓ー肺:五腑ー大腸
・五味ー辛
・五感ー憂(悲しみ)
【金のポイント】塊。研ぎ澄まされた塊(石)でもあり、自制心や判断力。
【水のグループ】
■壬みずのえ(金の陽)⇒海・大河
■癸みずのと(金の陰)⇒雨・霧
●水は潤下(知的さ・受容・静)
・方位ー北
・季節ー冬
・五常ー智、冷静さ・知性
・色ー黒色
・五臓ー腎臓:五腑ー膀胱
・五味ー鹹(しょっぱい)
・五感ー恐れ
【水のポイント】すべてを飲み込む。(枠によって)形を変える。
それはどこを見て判断するの?
四柱推命で自分の命式を見た時『自分がどういう特性を持つ人なのか?』を見る場合、日柱の天干(いわゆる日干)をまず最初に見ます。
それはどこですか?
【例1】
時日月年
上 乙癸己庚
下 巳未巳午
日柱の天干(上段を天干といい、この部分を観ます。)
※下段は地支といい、「地の五行」や「地の質」といいます。⇒※関連記事「十二支の性質。文字が表す意味/季節/方角/時刻も記載!」
日干は自分自身を表す場所です。⇒※日主(にっしゅ)とも言います。自分の日干が分からない人は四柱推命の無料サイトで調べてね!
※例1の人の場合は「癸」になります。
※日干「癸」さんのイメージです。現在作成中の「命卜カード」より。
鑑定はこれで分かるほど単純ではありませんが(笑)まずここだけを知るだけでも、何となく自分という性質が出ているように感じます。
四柱推命は、(天の五行)の十干と、(地の五行)の十二支を活用し命式を判断していきますので、十干と十二支の性質を十分理解しなけければいけません。
十干毎の性質。長所・短所は?
※鑑定やコラムを書いた人はリンクしています。こちらの長所・短所についてはあくまで日干のみの観点で書いています。
【甲の人】大木・太くしっかりした直木・上に伸びる
太陽の光(丙)をと雨露(癸)の潤い、シッカリ根を張る土(己)が必要。
●長所はストレート(直進思考)・正義感溢れ信念はブレない。規律や規則を重んじる。木の持つ温かみ。
●短所は融通が利かない・前のめり傾向。プライドが高い。心が折れると復活に時間がかかる。
【乙の人】花木・つる草・巻き付く葉
草木を潤す雨(癸)や風に耐える為の囲い(甲)が必要。
●長所は調和・優しく温厚・柔軟性がある。ふんわり。柔らかさと親しみ。女性的。踏まれても雑草魂で這い上がる。
●短所は臆病・優柔不断。巻き付く葉なので人とつるみたがる。孤独嫌い。依存心強め。
【有名人例】元貴乃花親方・(故)小林麻央さん・田中圭
【丙の人】太陽・灼熱
太陽の輝き(丙)と海(壬)の湖面の反射が美しい姿となり必要。
●長所は明るく楽観的・ムードメーカー・エネルギッシュ。アピール上手。周りを巻き込むのが上手い。
●短所は短気・気分屋・一貫性がない。破壊的。暑苦しい。せっかちで落ち着きがない。智謀知略は苦手。
【丁の人】灯火・弱火
燃料となる木(甲)と火の勢いを調整できるバルブ(庚)があると適度に火は燃え続けられる。
●長所は博愛心高く親切・人情家で人の為に動く。直観力もある。イケメンや美人が多い。
●短所は本心を隠し、内心はかなり激しさを秘めている。嫉妬深い部分をひた隠す。言葉穏やかでも含みがある。
【戊の人】山土・固土(四季の調節)
木々があり、潤いのある水(癸)があり、適度な太陽熱(丙)が必要。
●長所はドッシリ構える(中心に座する)・存在感・安定や落ち着き。信念が強い。重み・誇り高い。真面目。
●短所は短気・意固地。腰が重いので、自分から動く事を嫌がる。燥土の人はせっかちな人が多い。
【有名人例】松居一代・藤原竜也・木村拓哉・新庄剛志・本田圭佑・YOSHIKI
【己の人】田畑・柔土(四季の調節)
太陽の光(丙)と作物を育てる適度な水(癸)が必要。
●長所は人を育てる事が出来る・公平さを持つ。穏やかで控えめ。慎重・勉強家。
●短所は迷いが多い・大雑把な面がある。地味で目立たない(主役より補佐向き。)・内面は複雑。
【有名人例】デヴィ夫人・松坂大輔・宮里藍・池谷幸男・米倉涼子
【庚の人】剛金・斧
金属を鍛錬する為の火(丁)が必要。
●長所は意思が強く行動力・向上心・決断力有。理性。計算。女性は美人が多い。
●短所は自分が正しいと思い込む部分アリ。攻撃的で敵を作りやすい・暴走からの孤立。激情型。
【有名人例】松本潤・石川遼・桃田賢人・華原朋美・福原愛・安室奈美恵・中山美穂・武井咲・マツコデラックス
【辛の人】柔金・宝石
水(壬)で透洗し、水の中で光輝く状態でいる事が必要。
●長所は人に大事にされる。審美眼があり上品。いい意味でのプライドの高さがある。
●短所は試練多く苦労しやすいが試練により磨かれる。冷めた部分アリ。繊細・神経質で疑り深い。
【有名人例】GACKT・安住紳一郎・イチロー・滝川クリステル・山田孝之
【壬の人】大河・急流
留まらず流れる事を必要とし、水流が強ければ土(戊)で流れをコントロールする。
●長所はアイデアがあり活動家・柔軟性高く人望・戦略家の面も。変化に敏感で人を巻き込む力がある。楽観的。
●短所は不安定さ・利己的な面もある。押さえつけられること(束縛)を嫌がる。自由過ぎるのが仇になる時も。
【有名人例】ダルビッシュ有・小泉進次郎・小池百合子・有吉弘行・大谷翔平
【癸の人】雨露・弱雨
水源の金(庚・辛)があり、飲用や洗う水として人様の役に立つ事が必要。
●長所は勤勉・頭が良く努力家・慎重派。知性。正直で潔癖。穏やか。愛嬌。
●短所はコロッと手のひら返す・口が災いする。依存傾向。悩みやすい。
【有名人例】玉置浩二・ATSUSHI・小栗旬・堀江貴文・浅田真央・小倉優子
余談:一般の人の鑑定も含め感じた事!
※再び登場「癸」さん。
(一般の人を含め)癸の女性は男性との関係に波乱が多い傾向?!
なんとなく(鑑定体感的に)なのですが、男性を切らさない人が多いと言いますか、そういう方が多いように思えます。
モテちゃう?少しメンヘラ気味?な方が多い気もしますね。
※命式にもよりますが。
【有名人例】梅宮アンナ・熊切あさ美・今井絵理子・(今は幸せですがゆうこりん)※ゆうこりん、再婚後また微妙ですね・・(後に離婚されました。)
壬の女性もその傾向があるような?!(斉藤由貴・広末涼子・上原多香子)⇒※関連記事「日干(水)の人って恋愛・不倫体質の人多いの?」
さいごに。日干だけでもその人の特徴が出ていませんか?
※四柱推命の本鑑定では元命や日干でその人を『こうだ!』と判断するのではなく、身旺か身弱か?五行(通変星)の特徴がどのように出ているか?他の要素(扶抑や調候も)併せて考慮し判断しています。
これらを複合して観る事によって、『どのような人か?』がよりハッキリ浮き彫りにされていきます。
四柱推命は大変複雑ですが、命式を総合的に鑑定すると非常に納得がある結果が出る事が多いですよ。
まずは自分を知る事が人生攻略の近道(自分を知ってどう活かすか考える)事だと思います。
次回はもう少し五行の性質を掘り下げた記事を書いてみたいと思います。
それでは今日はこの辺りで。
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