赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命には、日干の強弱をはかる身旺・身弱・身中というものがあります。月令を得ていると、日干の五行にしっかり根がある事になり、本人のエネルギーが強いという事になります。月令を得ていないと本人のエネルギーが弱いという事です。簡単にその考え方を書いてみました。
四柱推命では、日干(自分)のエネルギーの強弱をはかるもので、身旺・身弱・身中というものがあります。
命式を判断する際は、総合的に判断するものなので、(身旺なのか身弱なのか)もその判断の一部分として考えるのですが、強いから良い・弱いから悪いというものではありません。
※たまに『身弱だから身体が弱いのですか?』と聞かれる事もあるのですが、そうではありません。
でも字面的にそう見えなくもないですね。(そう書かれている事も見るのですが、この辺りは自分で検証出来てないので何とも言えません。配置にもよるかも。)
◆もくじ◆
身旺・身弱・身中の性質を書いていきます。
●身旺の人
積極性・バイタリティーがある・人の上に立つ(リーダーシップ)・目立つ人
●身弱の人
消極的・保守的・安定性・用心深い・協調性・控え目(目立たない人)
●身中(中和)の人
どちらの要素も持ち合わせる。平均的なエネルギー(中庸)⇒四柱推命では五行均衡論なので『中庸』を意識する。
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大まかにいうと3パターンに分けられます。
【ポイント】
大まかに言うと3パターンなのですがその中でも段階がありまして、身旺でも身旺の中での段階・身弱の中での段階・身中の中でも段階があります。
日干との力量について考えると、やや身旺辺りが生きやすいかな?と個人的には思います。
※特別格局で極身旺(強烈な身旺)・極身弱(強烈な身弱)の人はまた考えが異なります。⇩
■参考記事
特別格局(極少数の珍しい)の命式
身旺であれば運勢が強く、リーダシップ・人を動かせる力もあり、発展も望める活力がある人とします。
実際芸能人など鑑定していても身旺の人が多い感じがします。積極的タイプ。
ですが、そのエネルギーも強すぎると運勢の波は激しく、凶運になると一気に下がる人もいます。
ジェットコースター的といえば分かり易いかも知れませんね。
影響力もあり、戦いの中で生き抜く力は持っているけれど、協調性も少なく自分本位。
ワンマン的な要素も持っています。
その為ライバルも多く、特に強身旺の人はトラブルも起しやすく、本人は気の休まる時が無いかも知れません。(しかし本人は気がついてないかも・・)
自分の力を発揮するステージとご自身の生き方が合ってる人はいいのかも知れませんね。
特に陽干の身旺の人はかなり強い!(通変の配置によって性格は異なります。)⇩
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土屋アンナさんは陽干で月令を得ているので強い身旺になります。
身弱であれば運勢の強弱は激しくなく(浮き沈みが少ない)、前に出るのを嫌い(目立ちたがりではない)一歩引いて・・的になりがちです。
活動的・行動力のエネルギーが弱いので、どちらかというと受け身タイプです。
しかし
コツコツと何事も継続する力があり協調性もあるので、サラリーマンなどの縦社会などでは身弱の方が人とのトラブルを起こす事も少なく
自分がトップに立つ事より、柔軟性を持ちつつ人に頼りながら・合わせながら・サポートしながら上手に生き抜いて行ける要素を持っています。
技芸術(写真や音楽・作曲等)の繊細な才能や表現力も、身弱の人の方が実力発揮できるような気がします。
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神田沙也加さんは身弱で官殺大過の命式です。
身中(中庸・中和とも言う)の人は(身弱寄り・身旺寄りはあるけれど)平均的バランスが取れる・対応できる人でしょう。
※ちなみに世の中的には、身弱の人の方が人口は多いです。
月令(げつれい)を得ているか否かが重要なポイント!
■月令とは?
生まれ月のエネルギーを、日干がどれだけ受けているのかを表したものです。
例えで言いますと、日干が甲・乙の人なら(春月⇒寅・卯・辰)に生まれますと、木の勢いが最も強い時となり、日干は(月令を得る)ので非常に力が強くなります。
●寅・卯・辰でも通根の強さは
①卯(旺支⇒季節の中央になるのでエネルギーが一番強い)
②寅(初支⇒春の初め)
③辰(土支⇒土用の支)となります。
【ポイント】
※月令の判断・蔵干は各流派により異なります。私自身考察中です。
月令を得ているとどうなるか?と言いますと、日干の五行にしっかりとした根がある(通根)事になり⇒(ご自身が安定・強化される)という事になります。
【ポイント】
月令を得ていたら必ずしも身旺になり、月令を得ていないと必ずしも身弱になる訳ではありません。日干や地支の状態も加味します。
月令を得ていないと、根がない(通根していない)事になり⇒根がしっかりしていないので折れやすい木(やせ木?もろい木というのでしょうか。歯で言いますと神経を取った歯です。なので、ご自身の力が弱い・足りないなど)という事になります。
あくまでイメージですが月令を得た木⇩(太くシッカリ)
月令を得ていない木⇩(細く弱々しい)
全体判断で、身旺・身弱・身中を判定しています。(ここも流派・鑑定師の考えによって解釈は異なってきます。この辺りは、流派で教えられた事を丸ごと採用している人・鑑定経験を積んで独自で考える人等、異なってきます。)
①月令を得ていなくても、多少根があったり、日干を助ける干支が多いと身旺・身弱の判断が変わります。
②月令を得ているから必ずしも身旺になる訳ではなく、月支が剋されてたり洩気が激しいと身弱になる場合があります。
③月令は得ていなくても、大運などで通根する時は強いエネルギーが供給されます。
夫婦・カップルの身旺・身弱の相性
『女性が家庭に入るのならば、主人に大人しく従う身弱のほうがよい』
と本に書かれたりもしてるのですが、時代の流れと共に夫婦像・働き方も変わっているので、結局これは夫婦二人のバランスだと思います。
出来たらバランス良く。
例:身旺&身弱 身中=身中 身中&身旺(身弱) 等、二人のバランスが取れる方が望ましいですね。
特に強身旺&強身旺 極身弱&極身弱 の組み合わせはトラブルやエネルギー不足を招きバランスが良くありません。
例えで言うと土屋アンナさんが(強身旺)、土屋アンナ男版の人とはうまく行きません。笑
無いものを補いあえる関係⇒生活パートナーとして(同じタイプでない人が)長続きはすると思います。
※ただ恋愛に関しては、相性(無いものを補い合える関係)とかを気にするより、素直で情熱的に恋した方が自分の思い出や経験値を上げるので、あまり意識しないで恋をするのが良いと個人的には思います。
さいごに。命式の日干の強弱を考える一つの判断基準として、身旺・身弱・身中があるという事です。
身旺だから
●エネルギーが強くていい!
●会社を経営する力がある!
ではなく(旺相運などで強まりすぎて逆に注意の時期もあります。)
命式の日干の強弱を考える一つの判断基準として、身旺・身弱・身中があるという事です。
※ちなみに身弱の方でも社長になっておられる方は沢山おられます。
業種やご自身の立ち位置によっても違ってきます。
自分はどんな要素を持っている人かを知り『どう活かしていくか?』の参考にするのです。
一部分をとって観るのではなく、全ての判断から見ないと四柱推命の判断は語れないなと感じています。
それでは今日はこの辺で。
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四柱推命の専門用語って難しいですよね。。