赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命では日干の強弱をはかるもので、身旺・身弱・身中というものがあります。
命式を判断する際は、総合的に判断するものなので、(身旺なのか身弱なのか)もその判断の一部分として考えるのですが、強いから良い・弱いから悪いというものではありません。
※たまに身弱だから身体が弱いのですか?と聞かれる事もあるのですが、そうではありません。
でも字面的にそう見えなくもないですね。(そう書かれている事も見るのですが、この辺りは自分で検証出来てないので何とも言えません。配置にもよるかも。)
では今から、
身旺・身弱・身中の性質を書いていきます。
●身旺の人
積極性・バイタリティーがある・人の上に立つ(リーダーシップ)・目立つ人
●身弱の人
消極的・保守的・安定性・用心深い・協調性・控え目(目立たない人)
●身中(中和)の人
どちらの要素も持ち合わせる。平均的なエネルギー(中庸)
大まかにいうと3パターンに分けられます。
※特別格局で極身旺・極身弱の人はまた考えが異なります。⇓⇓
■参考記事
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■参考記事
特別格局(極少数の珍しい)の命式
『IKKO(イッコー)さん・四柱推命~外格(特別格局⇒珍しい命式)』
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身旺であれば運勢が強く、リーダシップ・人を動かせる力もあり、発展も望める活力がある人とします。
実際芸能人など鑑定していても、身旺の人が多い感じがします。積極的タイプ。
ですが、そのエネルギーも強すぎると運勢の波は激しく、凶運になると一気に下がる人もいます。
ジェットコースター的といえば分かり易いかも知れませんね。
影響力もあり、戦いの中で生き抜く力は持っているけれど、協調性も少なく自分本位。
ワンマン的な要素も持っています。
その為ライバルも多く、特に強身旺の人はトラブルも起しやすく、本人は気の休まる時が無いかも知れません。(しかし本人は気がついてないかも・・)
自分の力を発揮するステージと自身の生き方が合ってる人はいいのかも知れませんね。
特に陽干の身旺の人はかなり強い!
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土屋アンナさんは陽干で月令3を得ているので強い身旺になります。
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身弱であれば運勢の強弱は激しくなく(浮き沈みが少ない)、前に出るのを嫌い(目立ちたがりではない)一歩引いて・・的になりがちです。
活動的・行動力のエネルギーが弱いので、どちらかというと受け身タイプです。
しかし
コツコツと何事も継続する力があり協調性もあるので、サラリーマンなどの縦社会などでは身弱の方が人とのトラブルを起こす事も少なく
自分がトップに立つ事より、柔軟性を持ちつつ人に頼りながら・合わせながら・サポートしながら上手に生き抜いて行ける要素を持っています。
技芸術(写真や音楽・作曲等)の繊細な才能も、身弱の人の方が発揮できるような気がします。
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神田沙也加さんは身弱で官殺大過の命式です。
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身中(中和)の人は(身弱寄り・身旺寄りはあるけれど)中庸に対応できる人でしょう。
月令を得ているか否かが重要なポイント
■月令とは?
生まれ月のエネルギーを、日干がどれだけ受けているのかを表したものです。
月令を得ていると、日干の五行にしっかりとした根がある事になり、(安定・強化される)という事になります。
根があるとは、木で言うと根がしっかりして太い幹の木。大木。
根がないとは、根がしっかりしていないので、折れやすい木をイメージしていただけたら分かり易いかと思います。
簡単に言うと、
●日干が月支に助けられている場合(同じ季節・季節から生じられている)⇒月令を得る。【旺・相】
●日干が月支に助けられていない場合(季節を剋す五行・季節から剋される五行・季節を生じるもの&漏らすもの)⇒月令を得ていない。【休・因・死】
となります。(月令の判断は流派により異なります。)
月令を得てる人とは?
●生まれ日が甲、乙の人なら⇒生まれ月が春月【旺】冬月【相】
●生まれ日が丙・丁の人なら⇒生まれ月が夏月【旺】春月【相】
●生まれ日が戊・己の人なら⇒生まれ月が土用【旺】夏月【相】
●生まれ日が庚・辛の人なら⇒生まれ月が秋月【旺】土用【相】
●生まれ日が壬・癸の人なら⇒生まれ月が冬月【旺】秋月【相】
上記にプラス
五行点と十二運を加味して身旺・身弱・身中を判定しています。(一部例外判断も加味して判定しています。)
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十二運ってなに?
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ポイント項目
●月令を得ていなくても、比劫星や印星の強さ・地支の合の成立・支合の有無・季節・場所によってでも、また判断が変わってきます。
●月令は得ていなくても、大運などで通根する時は強いエネルギーが供給されます。
夫婦・カップルの身旺・身弱の相性
『女性が家庭に入るのならば、主人に大人しく従う身弱のほうがよい』
と本に書かれたりもしてるのですが、時代の流れと共に夫婦像・働き方も変わっているので、結局これは夫婦二人のバランスだと思います。
出来たらバランス良く。
例:身旺&身弱 身中=身中 身中&身旺(身弱) 等、二人のバランスが取れる方が望ましいですね。
特に強身旺&強身旺 極身弱&極身弱 の組み合わせはトラブルやエネルギー不足を招きバランスが良くありません。
例えで言うと、土屋アンナさんが、土屋アンナ男版の人とはうまく行きません。笑
無いものを補いあえる関係⇒生活パートナーとして(同じタイプでない人が)長続きはすると思います。
※ただ恋愛に関しては、相性(無いものを補い合える関係)とかを気にするより、素直で情熱的に恋した方が自分の思い出や経験値を上げるので、あまり意識しないで恋をするのが良いと個人的には思います。
話がそれましたが、
身旺だから
●エネルギーが強くていい!
●会社を経営する力がある!
ではなく(旺相運などで強まりすぎて逆に注意の時期もあります。)
命式を考える一つの判断基準として、身旺・身弱・身中というカテゴリーがあるという事です。
※ちなみに身弱の方でも社長になっておられる方は沢山おられます。
業種やご自身の立ち位置によっても違ってきます。
自分はどんな要素を持っている人かを知り『どう活かしていくか?』の参考にするのです。
一部分をとって観るのではなく、全ての判断から見ないと四柱推命の判断は語れないなと感じています。
それでは今日はこの辺で。