赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命の干合って大変難しいと感じませんか?
書いてあっても流派や鑑定師の解釈によって考え方がマチマチ。
初心者さん向けに『干合についての解説』『干合の変化はどう考える?相性は?』
について書いています。
はじめに。
※この記事は2025年1月にリライトしています。
まずはじめに。四柱推命は流派や鑑定士で考えが異なりますので、あくまでも私の考え方を書いております。
こちらのブログでは初心者さんに向けて「干合」の説明を書いています。
干合は四柱推命を学ぶ中で難所な部分となります。私も今だ研究中です。なぜなら、干合は事象との検証に時間がかかり大変なのです。
干合とは?
四柱推命でいう「合」とは、基本的には手を結ぶ(引き合う)関係になると考えます。
合には、干合・支合・方合・三合会局があります。
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干合は簡単に説明しますと、本来は相剋(抑える・弱くなる・妨げる)関係の陽干と陰干が手を結び、条件に達したら(化学反応のように)違う五行に変化する(合して化する)事を言います。
剋関係も陰陽の間には「引き合う力がある」という事です。情が在る関係⇒有情として夫婦の関係になると考えます。
干合は5種類あります。
自分の星から数えると「6番目」に当たる場所→干合する干となります。
甲乙丙丁戊
己庚辛壬癸
☝同じ色の所と干合します。
●甲+己⇒五行:土(中正の合)
※己は変化せず元の五行のまま。
●乙+庚⇒五行:金(仁義の合)
※庚は変化せず元の五行のまま。
●丙+辛⇒五行:水(威制の合)
●丁+壬⇒五行:木(淫逸の合)
●戊+癸⇒五行:火(無情の合)
ちなみに、天干に干合があり地支に支合があれば天地徳合(てんちとくごう)といいます。
余談ですが、天地徳合だと男女の相性が良いと書籍等には書かれておりますが、、あくまで私の体感上ですが、実際この形のご夫婦で仲がよろしくない方も結構いらっしゃいます。
そして私自身、天地徳合している男性と2人出会いはあったけれど、居て楽な人とは感じたけれど男女関係には発展せず。むしろ結婚したくないタイプでした。
あ、、友人関係なら結構いいかもです。
天地徳合はあくまで日柱のみで観る相性なので実践鑑定では「他がどうなっているのか?」を検討する事が重要です。
話を戻します。
●陽干から干合する陰干を見ると→財星にあたる。
●陰干から干合する陽干を見ると→官星にあたる。
となります。
例えでいうと、甲君(比肩)は己さん(正財)と干合関係に、乙さん(比肩)は庚君(正官)と干合関係だという事です。
観方としてザックリですが、 日干に干合の年運が巡ると結婚のタイミングと見たりします。
後、干合場所として、私は隣接(隣り合うもの)しか採用していません。
干合には変化する干合と変化しない干合があります。
干合は全て化す(変化する)と考える流派(鑑定士)もあれば、条件に達したら干合成立で化す(合化)と考える流派(鑑定士)があります。
干合は色んな考えがあるんだね…
私の考えでは後者の、条件に達したら干合成立で合化(化す)と考えています。
命式が化す?ってどういう事??
どういう事??
変化する干合とは?
●甲 ー己なら化すと土。戊ー己になる。月支(辰/未/戌/丑)
●丙 ー辛なら化すと水。壬ー癸になる。月支(亥/子)
●庚ー乙なら化すと金。庚ー辛になる。 月支(申/酉)
●壬 ー丁なら化すと木。甲ー乙になる。月支(寅/卯)
●戊 ー癸なら化すと火。丙ー丁になる。月支(巳/午)
要するに月令を得ていたら、化す干合に該当するという事になります。
しかし、干合を剋する星があれば成立しません。
例えば壬丁の干合がある場合、月令を得てるので木に変化出来る…思っても、金があれば化す事が出来ないという意味です。
干合が上記のような条件をクリアすると命式変化する⇒(それによって通変星も変化し)全く違う命式になるという事なんです。。。
ですから、条件が揃うと日干が変わるという事もあり得るという事になります。
変化しない干合とは?
化けない合とは?
1つの天干に対して2つの天干と干合する事を妬合(とごう)と言います。
夫婦関係は通常は一対一が基本なので、本来の形とは違うと考えます。
例えばこんな命式の感じですかね。⇩
日月年
甲己甲
本来干合する組み合わせですが、、、。
赤字の部分(己)が両側の干(甲)から引っ張られているでしょう?
人間社会で例えると、一人の女性を二人の男性で取り合うという意味になるでしょうか?
ですから、結びつきの力が分散されてそのものが弱まります。
そういう意味から考えて、妬合があると
●三角関係がある。
●人間関係が複雑になる。
●財産を取り合う・金銭トラブル等。
という風に考えたりもします。
干合で日干にとっての喜神が去る場合は凶、忌神が去る場合は吉と考えます。
まとめ
●干合とは剋の関係。本来は相剋(抑える・弱くなる・妨げる)関係の陽干と陰干が手を結び、条件に達したら(化学反応のように)違う五行に変化する(合して化する)事を言います。
●陽干は財星との干合になり、陰干は官星との干合になる。
●干合では流派や鑑定士で考えが異なり、干合は全て化す(変化する)と考える流派(鑑定士)もあれば、条件に達したら干合成立で化す(合化)と考える流派(鑑定士)がある。
● 化す場合の干合は月令を得ている事が条件、そして干合の邪魔をする剋があれば成立不可として考えます。
●隣り合う干合(隣接)を干合として採用。場所が離れると効果は弱まるので当方では採用していません。
●干合で日干にとっての喜神が去る場合は凶、忌神が去る場合は吉と考えます。
●干合には明暗干合(天干と地支の干合)や暗合(地支同士の干合)もある。採用は鑑定士による。
●(色々考え方はありますが)干合が成立しないと五行は本来の働きをすると考え、やはり地支との関係が重要になるという事。
さいごに。
干合の時期は何かしらの変化が起こりやすい時です。
干合が元命式にあると良いとか悪いとか色々意見はありますが、私はない方が良いと考えています。
これは地支に冲や刑があるのと同じで、何もつかない方が荒れにくいように捉えています。
後、これまでの実践鑑定で日干が化する鑑定結果になられた方も数名ですがいらっしゃいました。
日干が変わるなんて聞いたら動揺しますよね。。
え、、日干が違うって何?
例えばですが、自分の日干は乙だと思っていたのに化す条件を満たした命式の場合、辛になるって事です。
その場合私は命式だけで「あなたはこうです!」と決めつけないで「二つの性質を帯びているけれど〇〇様の場合、こちらの作用が強いのではないか?」と(ヒアリングの上)お伝えしております。
「本人様にとって腑に落ちる部分があるか?」を伺わないと真に検証しているとは言えないと思うのです。
上記でも申し上げましたが、 日干が変わるとすべてが変わってくるので軽視できない部分で、干合の考えや検証は本当に時間がかかりますし奥が深い難所なのです。
それでは今日はこの辺で。
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