赤 兩椛(せき りょうか)です。
ご自身の命式の中に同じ通変星が3個以上あると大過(多い)気味となり、その通変星が持つ悪い部分が大きく出る事になります。
今の時代は人によっては武器にもなります。
パートナーを選ばれるときは似た命式ではなく、お互いの必要な部分を埋めあえる命式⇒バランス重視です。
通変星の大過(偏りが激しい命式)について書いてみたいと思います。
四柱推命の考え方としては
●バランスがとれた命式の人(五行均衡命式)は、健康で人生穏やかでに過ごせる可能性が高い。
●命式の偏りの激しい人は、人生や健康にバランスが取れず波乱な人生を過ごす可能性が高い。
と言われております。
とは言っても、ご自身の立場・働いている業界(仕事)によっては、ご自身を強く持たれたり、強く出ている部分を突出させることによってご自身を活かせる場合も大いにあるので、それをうまく使いこなせば、
バランスがとれた人以上の結果を出す場合もあると思っています。
同じ星が多いと、どういう現象が出るの?
◆他の通変星との相剋関係はここでは観ていません。
◆身旺・身弱・身中によっても現象の出方が変わってきます。
◆本鑑定は、通変星+五行を組み合わせ検討しないといけません。
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■比劫星【比肩・劫財】が大過している人(大過とは同じ変通星が3つ以上命式内にある場合です。以下同じ)
現象⇒無理にご自身を抑え込まないで独立の道(職人)や個人プレーをOKとする職場・職種を考えた方がいいかも知れません。起業もするのも良いでしょう。人によっては兄弟が力になってくれる。
比肩は特に人は人って感じの人ですね。我を通したい。干渉されたくない。劫財の人の方が仲間・集団・協調(臨機応変)意識はありますが裏腹な部分や人を裏切る傾向は比肩より強い。
しかし、比肩共に基本自己中な要素が強い人となります。強すぎると自らを過信し過ぎてしまいます。
独立心を良い意味で活かす事ができると良いでしょう。
比劫星大過の参考記事⇒『比劫星(比肩・劫財)が多い人(大過)は、会社勤めに向く?向かない?』
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■食傷星【食神・傷官】が大過している人
現象⇒快楽主義。単純。表現力(伝達本能)は優れるが、偏ると口が災いする事が多々ある傾向。
食神大過の男性は女性関係を沢山持ち、悪気なく色々な女性と浮気します。
女性なら、子育てに少々難が出てくる傾向もあり、疲れる事があるかも知れません。
傷官大過の人は芸術的才能があり頭も良いですが、口が大いに災いすることがあります。後、身体が疲れやすいかも知れません。
(自己表現で)自分の気持ちや感情を素直に伝える事を意識すると良いかも知れません。
食傷大過の参考記事⇒『食傷星(食神・傷官)大過(多い)命式』
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■財星【偏財・正財】が大過している人
現象⇒男性なら一度の結婚で終わらない可能性があります。※財は男性にとって妻・彼女。
行動力や現実性はあるのですが、多すぎるとお金遣い粗め(異性や自分自身の浪費)になったり、行動面では理想と現実のギャップに悩む面も出てくる。
女性が持っていると良い星ですが、大過となるとお金遣いが荒いとか愛情分散にになりがち。
後、八方美人的な所だったりもしくは人に振り回され疲れやすい傾向もあります。
実行力や行動力、お金がテーマになる事が多いので、積極性と管理を意識して。
財星大過の参考記事⇒『財星大過の命式・浜崎あゆみさん』
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■官星【偏官・正官】が大過している人
現象⇒外に発散できず(言いたいことが言えず)自分で自滅していく。まれに引きこもり。人目を気にしすぎる傾向アリ。
責任感・自制心強く真面目だが、強すぎるとストレス過大になります。自己犠牲になりやすい。
女性は、偏官・正官持った上に大過なら、男性の出入りが激しく結婚生活も不安定になりがち。または逆に男性(夫)との縁が遠くなる場合もある。
行動を起こす勇気・素早く動く事・我慢しすぎない事を意識して。
官殺大過の参考記事⇒『身弱・官殺が多い人は生き辛いのでしょうか?』『官星が多いと男性と縁が多いの?』
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■印星【偏印・印綬】大過している人
現象⇒人の意見に左右されすぎて迷い悩みやすい。あちこち思考が飛ぶ。ひねくれて理屈っぽい。依存心。ワガママ。行動までに時間がかかる。
男性はマザコン要素がある・引きこもりになりやすい。病気・怪我に注意。
女性は過保護か子育てに悩む傾向がある。
偏印多ならアイデアを活かせる事を考える・印綬多なら家から出る事を意識して。
印星大過の参考記事⇒『中山美穂さん・偏印大過の命式』
【ポイント】
●四柱推命では、月支元命や通変星だけでその人を『こうだ!』と判断するのではなく、大運や年運/地支の動き+日干の身旺や身弱・五行と通変星の兼ね合い・抑扶や調候なども加味して、良い時期(喜)悪い時期(忌)を全体的に観ながら判断していきます。
しかし大過部分が強く出るのは否めないので、気をつけた方がいいよという話です。
特に偏った部分の病気には注意しましょう。
後、人によっては偏りが武器になる人もいらっします。(必ずしも)その部分が活かせない訳ではありません。
※芸能人はこのタイプが多いです。自分の働く業界は『どういう感じか?』も加味する。
上記命式+育った環境⇒自分で選択した環境がプラスされ個が作られる。
●大過部分の症状が全く出ない人もいます。(逆方向に出る)⇩
■参考記事
大過部分が、真逆に出る人も一定数います。
さいごに。パートナーを選ぶときの一つのヒントにもなります。
もしパートナーを選ぶときは、あなたの大過(偏っている)部分を抑える五行(通変)を持ってる人や、受け皿になる通変を持ってる方を選ぶと良いでしょう。
夫婦やパートナーは、同じような命式の人は衝突が多くなり結婚生活として考えるとトラブルが多くなると思われます。
夫婦は仕事ではないので、バランスが取れてる方が揉め事は少ないという事です。
ないものを補う(足らずを足す)という感です。
例えばですが、比劫を4つ持つ身旺の男性が同じように比劫4つ持つ身旺の女性と結婚しても、バランスがとりにくく衝突が多くなるという意味です。
昔ある女優さんが離婚会見の時に
『家庭に男(陽と陽)は二人いらない』
と言って離婚された方がおられましたが、そういう事です。
陰陽五行説で言うと陰と陽の有情の関係=穏やかに収まる関係=ないものを補う(足らずを足す)です。
同じタイプはお付き合いの時は楽しいのですが、家庭生活となると衝突するのです。
※とはいえ、これは平成初期までの価値観で、令和の時代は結婚やパートナーの価値観も大きく変わってきていますので、その人に合ったアドバイスが(これまで以上に)必要かも知れません。
■関連記事
大過の逆で不及(通変星がない場合)について書いています。
それでは今日はこの辺りで。
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◼️関連記事
お子さんの性質を四柱推命の月支元命で簡単にまとめました。