赤 兩椛(せき りょうか)です。
『比劫星が多い(大過)から自分は会社勤めに向かないのでしょうか・・?』⇒確かにその傾向はあるかも知れませんが、令和の時代は柔軟に考えるのがよさそうです。
自分が生きやすい場所ってどこなんでしょうね。命式から分かるかも知れません。
◆もくじ◆
比劫星(比肩・劫財)って何?
比劫星って?
四柱推命では比劫星は自立・競争・野心の星。
比肩・劫財に分かれます。
以前簡単に各星大過(偏り)の症状を書いていますが、今日は比劫星について更に深堀して説明をしたいと思います。⇒『通変星の偏り・大過(多い)について』
比劫は自分自身(日干と同じ陰陽の干)
⇧赤い部分になります。
肉親関係で言うと、実・義兄弟(姉妹)後、友人・同僚や同業者を表します。
単体イメージとしましては、
●比肩⇒比肩には肩を並べる意味合いがあり強い意志を持つ。個・独立心が強い・リーダーシップ・人と自分を比べない・自分は自分。生家を離れる。
●劫財⇒比肩と同じような意味合いだが(裏の為)比肩より協調性があり論理的・野心も表面的には見せない。精神力の強さも表します。利益に鼻が利く。
簡単にいうと、このような特徴があります。
比劫星の多い人はどういう感じの人なの?
何事も程々にあればよいのですが、 ありすぎると逆にその部分に支障が出るとも考えられます。
比劫星が多いという事は
●自分主義がすこぶる強くなり(我が強い)、周りに合わせられない人!
となり、それはどういう事かと言いますと、チームワークでする仕事・組織には(命式上)向いてない人(協調性に欠ける人)となるのです。
身強型の命式の人にとって比劫が多すぎると悪い働きとなり、
●対人関係に問題が生じる。
●スタンドプレー。独裁的。
●ルールが守れない。縛りがキツイ。
●金銭を破ったり(財損失)、離婚(破局)も起こしやすい。
●欲深い。劫財の方が隠している分陰険。
●自我が強すぎる為頭を下げたくない。兄弟や義兄弟の身内・友人・同僚からの力が得られにくい。
●共同事業不利。
これらが大運や年運で命式に更にプラスされる時期だとその兆候が強まります。
【ポイント】
●命式(日干)にとってどういう働きになってるかを全体を観て考えましょう。
●逆に身弱型の命式の方なら自分を強める事となり良い働き(吉・喜神)となります。⇩
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では一例を出して考えてみましょう。
新卒(A君)で就職しました。A君は元々、身強で比劫が強い命式です。
その頃更に巡運で比肩・劫財が巡ってくるような命式なら、
●我が強まる時期で、新卒なのに意見を言い過ぎて生意気だと思われ、上司や先輩にかわいがってもらえない。
●同僚や取引先とトラブル⇒人間関係において一歩引く事が出来ず、会社を辞める。
●勢いで独立しようと考えてしまう。
など、そのような可能性が命式から伺えます。
良い働きをする時期(身弱型の命式の人)なら、
●グループリーダーや主任に抜擢される。
●自分に自信が持てる。
●家族から独立して自分の道を歩み始める。
のような体感が出てくると思われます。
A君はどのようになりたいのかは分かりませんが、(その会社で働き続けたいのであれば)自分への戒めとして(自分にその要素があると思うのならば)肝に銘じておくことは必要かも知れません。
これは四柱推命的な発想とはちょっと反れるけれど・・
比劫が大過していても、ご自身の偏った部分を抑える五行(通変星)を持っていたり、受け皿や仲立ちする通変を持っている事でまた解釈は違ってきます。
※天干に比肩がズラズラ並んでいるから『強い!』ではありません。地支も考慮しないといけません。
命式はそこだけを見るのではなく、大運や年運も観て推命するので、全体を通して考えなければいけません。
そこが四柱推命を見るうえで難しい所です。
自分自身の五行バランスを均衡にさせるように考えるのが四柱推命理論なのですが(特別な命式を除く。)
でも私は、『本当にそうなのだろうか?』と最近思う事が多々あります。
例えば、比劫星の強い土屋アンナさん。⇩
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彼女の日干は『甲(きのえ)=木の陽』なのですが、甲は木の大木を表しそれが沢山あると言う事は、森?状態ですが、彼女は月令も得ているので、甲の木は太く少々の事では折れない。幹の太い大木で存在感があります。
月支元命(個人の内面を最も表す支)は比肩となり、甲と比肩(大過)で普通に考えると、
『あなたはストレートで猪突猛進。我が強くて会社員には向きません・・もう少し自分を抑えるのが良いですよ・・』
しかし、そんなアドバイスしても彼女(そのような命式の人)には合わないと思います。
彼女の場合は、自分の運勢を知ってか知らずか?トラブルも多かったものの切り抜けてこられ(とはいえまだ人生半ばにも到達してませんが)命式を良い方向に開花し、活かせてこられた人ではないかと思います。
五行均衡論として五行が偏る事は本来ダメだと言われてますが、今の令和の時代にはむしろ尖りを意識した方が良いのでは?とも感じます。
そしてその上で、注意する時期を知っておけば良いのだと思います。
とはいえ四柱推命という占術を用いる以上、基本に基づいた鑑定はします。
しかし今後も当方の鑑定では、一般的な解釈+その人の現状と性質から予測できる事で今後を示す鑑定をやっていきます。
命式論だけでは、
木(命式)を見て森(人)を見ずでは、その人自身(心情)を見ていない感じがするのです。
※あくまで当方の鑑定スタイルです。
さいごに。同じ占術でも鑑定師によって千差万別です!
『どういう鑑定を望むのか?』はご依頼者様によっても変わってきます。
何故なら鑑定に求めるものが人それぞれ違います。
●値段優先なのか?
●占術結果だけ伝えて欲しいのか?
●あなたのお悩みの部分が、得意分野の占い師を選びたいのか?
●アドバイスや提案も欲しいのか?
によって選ぶ鑑定士も変わってきます。
この生きにくい令和の時代をどうにか乗り越えるために、ご自身を深く知るのも一つの生き抜く賢い方法ですよ!
自分は戦える性質なのか?無理できない性質なのか?結婚に向いているのか、いないのかetc…。
でも自分を知るってなんだか嫌ですよね。。目を背けたいですよね。。それも凄く分かります。
でも自分を知っている人の方が、空回りは少なくなると思います。
それでは今日はこの辺で。
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