赤 兩椛(せき りょうか)です。
親の会社を継ぐ。それは消して簡単な事ではありません。家業があまり興味の持てないもの・本人の適性が無いと結果は良いものになりません。ある経営者様に『何故子供に家業を継がせない判断をされたのか?』をお伺いしてみました。
先日ある会社経営者さまとお話しました。⇩
◆もくじ◆
『会社を近いうちに売却したい。時期を参考にしたい。』
と、四柱推命鑑定のご依頼がありました。
以下:会社経営者さまをA氏とします。⇒※A氏には掲載をご了承して頂いております。
A氏はザ・経営者の命式でした。
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鑑定結果のご感想で、『案外素直に(命式通りに)生きてる』との事でした。
情報では、A氏は中小企業の経営者(50代)で、少々特殊な業界ではありますが年商も数億円あります。
なのに、何故売却を考えているのか?を鑑定を通しお伺いしたのです。
というのもお子さんがいらっしゃると伺ってましたので、(背景が分からなかったので)
赤:『せっかく会社をここまで大きくされたのだし、市場性があるならお子さんに継がせる選択肢はないのでしょうか?』
とお聞きしたのです。
するとA氏はこのように言われたのです。⇩
私が子供の頃から、両親は絶対に会社(親の会社)を継が
せないとの意志を強く持っていました。
実際にその様に言われて育ちました。
これは殆どの場合で正しい事だと思っています。 少なくとも私共に関しては正しい判断だっと思います。
家族と個人は、同一であるところも多々ありますが、
やはり個人は個人です。
縁あって生まれた家の稼業を好きでもないのに継ぐのは、 社会全体で見たときに損失が多いものと考えています。 仕事はその個人の適性に合わせて選ぶべきものだと考えています。
仮に私が親の会社を継いでいたら、 今ほどの付加価値を社会に提供出来ずにくすぶっていた確率が高い ものと思います。
このような考えを持っていますので、子供に
会社を継いでもらいとはゆめゆめ考えておりません。
今の所、
順調に進んでいる事業を私と同等以上に上手く舵を切ってくれる経 営者に引き渡す方がお客さまを含めて関係者に取って有益であろう と考えております。私も、そう遠くない将来に確実に衰え、 この世からいなくなります。
体力のある内に、
私がいなくなった後に他人様に迷惑をかけない道筋をキッチリと付 けておきたいと強く考えております。 この当たりが会社売却の一番強い動機ではあります。
このように仰られたのです。
私もこの意見には完全同意です。
子供に継がせるにしても
●家業に興味がある。
●向いている業種であり(適性)
●本人の意志で会社を継ぎたい!
となると継ぐことは可能(検討できる)かもしれませんが、本人がその業種に興味・適性がないのであれば、引き継いでもいい形にはなりませんよね。
しかしまだ今の日本は、世襲で会社を受け継いでいる人も多いのが現状。(歌舞伎や政治家も多いですよね。)
上記のA氏のお父様も会社をされておられてたのですが、その家業(業種)は継がないで、ご自身の力で現在の会社を創業されておられます。
A氏の場合は見事、ご自身の適性にあった仕事で結果を出されております。
親の会社を継いでも楽とは言えないケースも多い。
2代目・3代目は、代替わりするごとに創業者のやり方・方向性の違いのギャップに苦しめられることになる場合も多いです。
例:
●星野リゾート⇒成功例
●大塚家具⇒厳しい状況
親以上の結果を出せる人も、割合から考えたら少ないかもしれません。
※さらに世襲で会社を継いだ場合、親子関係が悪くなる例が結構多くあります。
現代、経済も環境も目まぐるしく変化し
『今後どのような事が必要とされていくか?』
の先の時代の波を大変読み辛い世の中です。
大企業にいる安定性も昔ほど価値が高いようにも思いません。
男性も女性も生涯働いていく事が当たり前の時代となった今
『就活するのもめんどくさいし・・親の会社があるから継いだ・・』
のような考えでは生き残っていけません。
そしてそのような考えで会社を継いでもそこで働く従業員さんにも失礼です。
会社を継ぐ意味を深く考えず、個人の適性も考えず会社を引き継いでもうまくいくはずがありません。
『高学歴』という頭の良さを持っていても、家業を継いでうまく行くかはまた別物です。
それ以前に案外、自分自身の事や向いてる事が分からない人も多いです。
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自分の向き不向きが分からない人も結構いらっしゃいます。
『自分の向き不向きが分かりません。どんな仕事を探せばいいでしょうか?』
それが分からない人は、占いから自分自身を知る・何となくでも適職を知るヒントはあります。
親が会社をしている場合、後継者にその適性があるかも含め事業継承をしていかないと、親にとっても子にとっても良い結果に繋がりません。
個々の適性に合わせて職業を選ぶことが、本人の幸せ・生きやすさ・社会貢献に繋がる人材の一人になれると思います。
親の会社を継ごうと考えているあなたへ
親御さんの考え方も色々ありますので、正解はそこの家族によって違うかもしれませんが、まずは家業を継ぐなら
『家業に興味があり、自身の性質を生かせるか?』
をトコトン考えて下さい。
会社を引き継ぐ事は、現状維持だけではなく新しい事も考えて行かないといけません。
安定も無いですが、能力を活かせられる後継者なら、家業の発展の可能性だって秘めています。
最後に親の立場から言うと、
●子供に後継者としての(家業を受け継ぐ適性があるか?)検討する。
●その家業の将来性等をよく見極めて、会社の売却を考える。
もし仮に廃業という決断を下す時は、苦しく・辛いかもしれませんが、きっと今後を考えてのよくよくの結論なら決して間違っていないと思います。
もしあなたが今、
『親の会社・親族の会社を引き継ごうか?本当にそれが自分にとっていい事なのか?』
を悩まれている(結構いらっしゃるので)この記事から何かしらのヒントがあれば・・と思い、A氏のご協力を得て書いてみました。
Aさまからのメッセージ・親の家業を継ぐ前に考えたい事。
縁あって生まれた家の稼業を好きでもないのに継ぐのは、
社会全体で見たときに損失が多いものと考えています。
仕事はその個人の適性に合わせて選ぶべきものだと考えています。
⇧再度になりますが、この部分は本当にそう感じます。
Aさま、この度は貴重なお話をありがとうございました。
感謝いたします。
もしこれを読んで『ドキッ!』とされた方は、
『自分は家業を引き継げる興味・適性があるか?』
を、よーーく考えてくださいね!
それでは今日はこの辺で。
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