赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命の通変星(五行)の大過・不及が本来とは全く逆方向に出る人もいます。まるで別人のように。命式とは逆方向の要素が出るという事です。
通変星の大過・不及の症状が真逆に出る場合の解釈を書いてみたいと思います。
まず、通変星の大過・不及の意味が分からない人もいらっしゃると思うので、こちらを読んでみてください。⇩
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簡単に言うと
●大過は自分の偏った(多い)部分が表面に出やすい状態。
●不及は自分が持ち合わせていない(欠けている)部分。
という事になります。
分かりやすく例題を出します。
➀官星は(仕事・社会・管理の星)になります。
官星大過(過多)している(Aさん)⇒解釈としては自分を抑え込みすぎる人・仕事等のプレッシャーが大きい人と解釈します。
しかし、大過しているにも関わらず、全くその部分が出ておらず反対に自己制御できないタイプの人もいます。
②食傷星は(表現・伝達の星)になります。
食傷が不及している(Bさん)⇒解釈としては表現力がない。自己表現をあまりしない・無口・毒は吐かない人との解釈です。
しかし、不及しているにも関わらず、おしゃべりだったり毒舌だったり自己表現の強いタイプ。
③比劫星は(自己の星)になります。
比劫大過している(Cさん)⇒解釈としては自分が強く出る人となります。
しかし、大過しているにも関わらず、自分を抑える人・家庭的であったり、男性なら奥様の尻に引かれているタイプ。
何故このような全く逆側の症状が出るの?
実際鑑定したお客様にも『自分は全く大過部分の要素を持っていない。』とおっしゃられた事はあります。
環境によって表面化されてないだけでもしかしたら、そもそもの(潜在意識には)その部分はある人なのかも?しれません。
しかし四柱推命では、そういう場合の考え方の一つとして
①大過部分は本来抑えるはずの逆側の要素が強く出ると考えてもいいかも知れません。
②不及部分は本来持ってないから出ないはずなのに、その要素が強く出ると考えてもいいかも知れません。
【ポイント】
陰陽論では『陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず』という言葉があります。行き過ぎれば逆に転じるという意味になります。
命式バランス・身旺・身弱などの判断によっても、その意味合いが強調されたり抑えられたりもしますが、こういう真逆の方向に性質が出る人もいらっしゃいます。
【ポイント】
いずれにせよ、五行のバランスはムリをしてご自身に取り入れるのがしんどい場合もありますので、大運ー年運で良い時期を観て足らずを整えていく事が良いでしょう。
さいごに。
不思議と五行のバランスが揃うと、恋愛も仕事もうまく行きやすくなったり、体調も整う事が多いですよ。
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五行のバランスを取れた人を中庸といいます。
命式のバランスが悪い人は、波瀾万丈があり苦労も多いかも知れませんが、それをうまく使いこなせばバランスが取れた人以上の結果を出す場合があります。
偏ってる事は悪い事ばかりではありません。個性的な部分を尖らす生き方もあります。
まずは、『自分をどういう人なのか?』を知る事がいいかも知れませんね。
それでは今日はこの辺で。
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大過部分を我慢しすぎると暴走してしまうかも?知れません。
命式の福分は厚い人ですが、食傷星が不及なのに逆に自己表現を出しまくる堀江さんです。