赤 兩椛(せき りょうか)です。
大運(たいうん・だいうん)⇒10年毎の運勢を言います。
四柱推命の命式を考える上で非常に重要になる部分です。
大運が変わる=人生のステージがかわりますので、当然何かしらの変化が現れるという事です。
大運の読み方・考え方、年運との関係(捉え方)を図解を入れて説明しています。
◆もくじ◆
大運とは何ですか?
※この記事は2025年1月にリライトしています。
まずはじめに。四柱推命は流派や鑑定士で考えが異なりますので、あくまでも私の考え方を書いております。
それでは大運について。
元々の命式⇒(元命式といいます)自分が持って生まれた命を先天運といいます。
①生まれた年
②生まれた月
③生まれた日
④生まれた時間
四つの柱(四柱)で構成され、その人の持っている素質や個性などを表しています。
そして後2つ、後天運として巡る運として、
⑤年運(歳運/行運/流年運とも呼びます。)⇒1年毎に変わる運。これは万人に等しく訪れるものです。
+そしてもう1つ
⑥大運と言って、10年毎に切り変わる運があります。
イメージを図で表すとこんな感じでしょうか?⇓
実質四柱推命は、四柱ではなく+後天運の二柱を組み合わせて(合計六柱で)個人の運命を読み解く事になります。
このように、大運や年運の(後天運の)刺激を受けて命式との化学反応が起こり、運命に変化が起こるという事です。
大運はとても重要!
大運は季節によって変化⇒季節が移り変わるように、自分達の人生の歩む道にも春夏秋冬があります。
人によって、春夏秋冬と季節が順に巡る人もいれば、春冬秋夏と逆に巡る人がいます。
大まかにいうと、自分にとって巡り(季節)が良ければ生きやすい運となり、自分にとって巡りが悪ければ少々険しい道のりを歩むという事になります。
わかりやすく言いますと、季節の巡りで自分(日干)は成長するか?枯れるか?切られるか?腐るか?炙られるか?等々…を観ていくという事です。
大運の影響力は強いとされており、大運支の力量は月支と同等、それ以上といわれております。
ですから、 たとえ先天運が良くなかったとしても、後天運の巡りで逆転することだって出来るのです!
大運は立年(スタート起点)から、10年毎に区切られます。
スタート起点の年齢は人によって異なります。
※ここでは大運の算出の仕方を説明しているのではないので省きます。
例えば立運5歳の人だと
●0歳-4歳 月柱干支⇒大運の出発点(季節を感受している場所)とする。
●5歳-14歳
●25歳ー34歳
●35歳-44歳
●45歳―55歳
●55歳―64歳
●65歳ー74歳
●75歳ー84歳
●85歳ー94歳・・・
で、10年間をひとくくりにして運勢は切り変わっていくのです。
【ワンポイント】
●年柱の天干(陰干か陽干)を確認します。
☆男命の年柱が陽干生まれは順行運、陰年生まれは逆行運。
☆女命の年柱が陰干生まれは順行運、陽年生まれは逆行運。
・巡行運とは?⇒月柱の干支を起点とし、六十干支表に従って順に進んでいく。
・逆行運とは?⇒月柱の干支を起点とし、六十干支表に従って逆に進んでいく。
順行運・逆行運とに分かれますが、どちらが良い悪いではありません。
流派によって大運は10年毎ではなく、5年毎や3年毎に変わる所もあるみたいですよ。
大運の10年間は同じ運勢なのでしょうか?
いいえ、違います。
ですが、壬子のような専旺干支(壬も子も五行は水⇒同一五行)ならば、10年同じような運が巡りやすいと判断します。
ただこの場合、自分にとって吉に働く場合は良いかもしれませんが、凶に働く場合は厳しい10年間と考えます。(実際は年運も加味しますが。)
●地支が天干を生じている大運なのか?
●天干が地支を生じている大運なのか?
●天干が地支を剋している大運なのか?
●地支が天干を剋している大運なのか?
も確認してください。
大運の一柱だけでの判断ではなく、他の柱との組み合わせも考えないといけません。
この辺りは鑑定師さんによっても異なってくると思うのですが、天干と地支を五年五年に分けて吉凶行動を観る方もいらっしゃいますし、天干に重きを置く、地支に重きを置く、その配分や考えは鑑定師の吟味によって異なります。
※私は、天干地支で五年・五年と分けて見る観方はしていません。
大運や年運で巡っている(後天運の)干支が、元命式に『どのような作用に働いているか?』を考え推命します。
結構難しいですね~💦
巡運で自分に欠けている五行等が巡る事で偏りが修正され(その人にとってその干支がどう働くか?の喜忌にもよりますが)安定する時期になると⇒(喜)・偏りが更に激しくなる⇒(忌)となり、現象が表面化され、悪く出ると健康を害する事もあります。
後、地支に合が成立していれば命式がどのように変化するのか?天干なら干合してるとどうなるか?、刑や冲も併せて詳細に観ないといけません。
通変星でテーマを考える。
事象やテーマは(通変星)も絡めて考えます。
そうすると『この10年間はどういう時期か?』というある程度の予測が出来ます。
■関連時期
通変星で観る今のあなたの大運はどういう時期?10年間の運勢を書いてみました。
十二運は私は補足程度でしか観ていませんが(仮に)命式が身弱の人であっても、大運を十二運で観た場合、身旺運(帝旺・建禄・冠帯)が巡れば、それなりにパワーが出る時期だと解釈しますが、実際はその地支の状態を観て判断になるので、十二運だけの安直な判断は避けた方が良いかもしれません。
例えば、建禄や帝旺だから活躍する!死や絶だからうまくいかない!というような考え方です。
■関連記事
◆十二運って何?⇩
◆もっと大きな人生の転機(30年毎の転換期)を見るのに、『接木運』もありますが、簡単に説明しています。⇒『大運と接木運が重なる時はどうなるの?』
大運が変われば何か起こるの?
大運が変わる=ステージが変わるという事ですから、当然何かしらの変化が現れるという事です。
ちなみに、大運が変わるとすぐに何かしら影響が出る!という物ではなく、季節の移行と同じで1年~1年半をかけ変化していきます。足場も安定しない時期となり(土用みたいなものです)少々しんどい事も人によってはあるかもしれません。
『じゃあ、次はどんな運勢になるのか?』は、その人の巡ってくる運勢(大運干支と命式)によって変わってきますが、『結婚・離婚・転職・独立・出産・転勤や移転等など変化(方向性が)現れるよ~!』というメッセージが含まれています。
そしてその流れがご自身にとって、良い時期に入るなら動いてもそう悪くはならないですし、悪い時期に入るなら思わぬ結果になる事もある…という事です。
まとめ。大運は非常に重要であるということ!
●元命式⇒その人が持って生まれた性質や特徴(命式八字)
●大運⇒10年毎の運勢
●年運⇒1年毎の運勢
●接木運⇒30年毎の運勢
そして、大運の影響力は強いという事!
●大運の作用は大きいので、大運干支が自分の命式に良い働き(喜)の10年だとしたら、基本的には安定があると考えます。悪い働き(忌)の10年だとしたら、年運干支で良い時期を観て動くのが良いでしょう。
ザックリですが大運と年運でどんな時期か?表にしました。
大運 | 年運 | 自分にとってどんな時期? |
喜 | 喜 | チャンスの時期!素早い行動を! |
忌 | 忌 | 要注意。厳しい時期なので辛抱が必要! |
喜 | 忌 | 慎重に過ごせば悪くならない。 |
忌 | 喜 | 苦労はあり思い通りにいかないが梅雨時の晴れと考える。 |
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『会社を辞めたいけれど、後2年後に大運の変化(今より良い時期)が来るのでその頃まで待とう!』
『離婚したいけれど、後10年後の方が運勢がよさそうだからその時まで色々考えよう!』
等を考える判断材料の1つになるという事です。
※大運の変わり目を知るだけで、『注意しよう!』や『安心・楽しみだな!』って事が何となくは分かりますので、もし心が落ち着かず不安を感じたりするときは、あなたは今大運の変わり目で(もしかしたら接木運も被ってるかも?)是非占いに行ってみてください!
なるべくなら大運と年運の関係がご自身にとって良い時期に動く事が望ましいでしょう。
と思うのですが、中々完璧に良い時期!というのが少ないのがリアル人生(運勢)。。。悲
■関連記事
上記を更に掘り下げて書いてみました。
完全パーフェクトの時期の方が少ないので(その時期だけ狙って動くのはムリですが)出来るなら損失の少ない時期を観て動く方が良いと思いませんか?
しかし、生きてる限り運勢の悪い時でも動かざるを得ない場合もあるでしょう。
①その時は勢いのみで動くのではなく、一旦落ち着く。
※勢いも時には必要ですが、良い勢いの時に動くと味方してもらえます。
②慎重に考える。
③そして答えを出す。
そう考え、意識するのとしないのでは後に大きく結果が違ってきます。
そして待てる事であれば
『出来るだけいい流れの時に動こう!』
と心した方が物事はスムーズに進むという事です。
少し時間が経たないと分からないかもしれませんが、その判断が後で
『そうだったんだ~!』
って思える出来事が(四柱推命では)多いはずです。
四柱推命では、安定・損失の時期の予測は出来ますよ!
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もし何か迷いの時期であるなら勢いのみで動くのではなく、そういう事も考慮して動く事が大人の術でもあるかなと思います。
大運の切り替え時期とは運勢の大きな変わり目(転換期)となるので、(行くにしろ・引くにしろ)参考の一つとして見ていいかも知れませんね。
後、好転させたいならご自身の努力は必須です。
単に運勢だけ良くても、その波に乗っかるには事前準備をしておかないといけませんね。
それでは今日はこの辺で。
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