赤 兩椛(せき りょうか)です。
通変星で吉星と呼ばれるものと凶星と呼ばれるものがある。書籍にはそう書いてありますがどうなのでしょうか?⇒通変星自体に吉凶があるのではなく、その人の命式によって通変星の吉凶が変わってくると当方では考えています。
通変星で考える吉凶判断について。
結論からいいますと、個々の命式によってその考え方(採用)が異なります。
一般的な書籍に、通変星で考える吉星は(食神・正財/正官・正官・偏印)、凶星は(劫財・傷官・偏官・偏印)と書かれていたりもします。
私も初級段階では上記のように覚えたのですが、自身が学習していく中で、凶星(吉星)と呼ばれるものでも良い(悪い)働きをする場合もあり、現在は、通変星自体に吉凶があるのではなく、その人の命式によって通変星の吉凶の働きが変わってくると考えています。
今回は、(ちまたに出ている本に書いてある)通変星単体で考えた時のおおまかな把握としての解釈で書いています。
皆命式内に、8個の通変星を持っています。
通変星には10パターンあります。
それらを分けると
■吉星と呼ばれている星
・食神(しょくじん)星
・偏財(へんざい)星
・正財(せいざい)星
・正官(せいかん)星
・印綬(いんじゅ)星
■凶星と呼ばれている星
・劫財(ごうざい)星
・傷官(しょうかん)星
・偏官(へんかん)星
・偏印(へんいん)星
■吉でも凶でもない星
・比肩(ひごう)星
となります。
凶星は吉星を剋するからダメだと言われているのです。
例えば食神は吉星ですが、偏印(凶星)に剋されると倒食となり、食べるに困る等の意味を表します。※関連記事⇒『食傷星(食神/傷官)が多い(大過)命式』
劫財(凶星)は正財(吉星)を剋します。劫財は財を奪う等の意味があり悪いと考えられていた。
偏官(凶星)は七殺と言って自分(比肩)を剋するので、自分が弱められる。
傷官(凶星)は正官(吉星)を剋するので仕事や女性なら夫、子供に支障がでるような意味合いと考えられていたのです。
【ポイント】
●力を与える関係は相生(黒い矢印)・反発(消耗する関係)は相剋(赤矢印の方向に剋が向かうと考えます)
どのような働きになるの?
日干の力量(身旺・身弱・身中でも異なります。)
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■比肩星・劫財星
比肩は吉凶どちらでもないが多いと凶。
身弱の人は比劫があれば吉に働く。身旺の比劫大過は凶。
食傷と共にある場合は吉に働く。
印によって力が与えられた場合、身旺は凶意が強まる。
多い場合、官があると比劫を制する(抑えてくれる)のであればよい。
■食神星・傷官星
大過していると凶とされる。
傷官が多すぎると注意点(口の災い)が多く凶。洩気も激しい。
偏印があれば倒食となり(人によっては)凶となるが、財の有無にもよる。
程よい比劫と重なれば力を増して良い。
傷官ー正官が巡れば凶となる場合があるが財の有無で抑えられる。
■偏財星・正財星
正官が共にあれば吉に働く。
食傷があれば吉。
身弱なら財大過する時は凶。
比劫と財のバランスがある程度取れるのが吉。
■偏官星・正官星
身弱で偏官が大過すると強く我が身を剋すので凶とされる。
傷官ー正官が巡れば凶となる場合があるが、財の有無で抑えられる。
財も共に大過なら財殺なので凶。(外格の場合は除く)
■偏印星・印綬星
食神があれば(偏印とは)倒食となり凶となるが、財の有無で抑えられる。
身旺で印が大過する時は凶。
身弱の命式には力を与えるので吉。
【ポイント】
どの通変星も大過する(同じ通変星が沢山重なる)巡りの時は注意が必要です。
■参考記事
※ 実際の鑑定はここに五行を併せて読む感じになります。吉星が多いから良い訳ではないです。逆もしかり。四柱推命では中和を尊びます。
さいごに。運勢が吉に働いたり凶に働いたりしながら人生は流れています。
大運や年運で運命は変わっていきますので、動かれる時期はそのような事も加味しながら良い・悪いを判断し、動いていくと損失が少ない感じがします。
その周期が分かっていれば、心掛けとして多少注意するので、
『こういう時期だから、無茶な動きをしなかったからこの程度に収まって良かった!』
と思えるからです。
欲を掻いたらキリがありません。
欲を掻きたいなら、それに見合う努力とリスクも背負わなくてはいけません。
良い時期と分かったら思い切って進み、悪い時期ならスローペースか立ち止まる事も考えてみる。そして、
・程々である事に感謝しつつ
・身の丈を知って(多少の背伸びを意識し)生きる努力をしていく事。
・程々である事に感謝しつつ
が、良い人生を歩める事に繋がるのではないかな?と最近思っています。
それでは今日はこの辺で。
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