赤 兩椛(せき りょうか)です。
蔵干について『蔵干の取り方は様々ある!』について書いてみました。
蔵干については何度かのシリーズに分けて書いてみたいと思います。
蔵干とは?
蔵干は地支(十二支)の中に隠れている十干の事で、1つの干に対して地支の十二支が(2~3個)隠れています。※蔵干に含まれる個数は流派により採用が異なります。旺支は1個の所もアリ⇩
●天干は天の気(天元)木で例えると花や葉っぱ
●地支は地の気(地元)木で例えると幹や枝・根元
●蔵干は(人元)木で例えると根っこ下
命式は天干・地支・蔵干の3つの要素(天地人三才)という考えで成り立ちます。
人の内面をより深く知る為に、蔵干(隠れた部分)の読み解き方が大変重要となります。
干の性質は単純ですが、地支の性質は複雑化し解釈がむずかしくなります。
蔵干には余気・中気・本気がある。
●余気(初気ともいい前の月の本気を引き継いでいる蔵干)
●中気(余気と本気の間の蔵干。本気に入る前の強まっていく過程に存在する蔵干。三合会局で手を結び合う五行に引っ張られる。
●本気(正気ともいい十干本来の姿の蔵干)
【ポイント】
①立春(2月ー寅月)と立秋(8月ー申月)の場合は土の陰陽が入れ替わり(本来は『己』ですが)季節の陽で始まるので『戊』となります。
※『丙』は採用しない流派もあるが、私的には今まで検証した結果入れた方がシックリ来ると感じている。『午』に関しては中気『己』は火土同根理論。
※申の戊については採用検討中。
※亥の戊については採用検討中。
※蔵干の流れ・力量関係も色々流派により解釈は異なるかも知れませんが、私なりの考えはあります。
三合会局と十二支
(木局・春) | ①亥②卯③未 |
(火局・夏) | ①寅②午③戌 |
(金局・秋) | ①巳②酉③丑 |
(水局・冬) | ①申②子③辰 |
①四長生の十二支(寅・巳・申・亥)は3つの蔵干を持ちます。寅は火局の丙、巳は金局の庚、申は水局の壬、亥は木局の甲を持ちます。蔵干は全て陽干。(三合会局のスタートの支)
②四旺の十二支(卯・午・酉・子)は2つの蔵干を持ちます。卯は甲・乙で木、午は丙・丁で火、酉は庚・辛で金、子は壬・癸で水。(三合会局の真ん中で力量は強い。)
③四墓の十二支(辰・未・戌・丑)は3つの蔵干を持ちます。季節の変わり目。元の姿は土。土は他の五行に姿を変えるので曲者。(三合会局の最終の支)
こちらが図解もあるので分かり易いと思います。⇒※参考記事『三合会局・方合・四墓土局(結合)について。(図解アリ)』)
蔵干はどの取り方を採用してる?
多分、最初は習った所の物を採用して覚えて行くのが良いと思いますが(講師によって月律分野蔵干表の使用は異なるので統一されていない。)大体下記のような採用法だと思うのですが・・。
①本気のみ採用
②四柱すべて『余気・中気・本気』を経過日数で分配
③月柱もしくは(年/月柱のみ)経過日数で分配し他柱は本気採用
④(中期含まず)『余気・本気』のみ採用
⑤分配はせずすべて採用
⑥蔵干は見ない
もしかしたらもっとあるかも知れませんが、とりあえずこんな所でしょうか?ちなみに私は現在の所、②番を採用して通変星を出します。(月の節入りから何日目に生まれたかで深さを求める方法。しかし、蔵干は全て観ています。)
※中気に関しては少々複雑な考え方が必要。割り当てた(蔵干)がどう働いているか?蔵干のどこに力があるか否か?(透干等)他の柱との関係はどうか?も考慮しないといけません。
学習や鑑定を深める内に考えが変わってきたり、通変星に当てはめてみた時に『なんだかこれはシックリこないな・・』的な事も出てくるかと思います。そこは各々で要研究ですね。
まとめ。四柱推命の難解所⇒蔵干が悩ましい。
これだけあると「何が正解なのか?」分からなくなりますよね。
あなたは蔵干に迷う事はありませか?どの採用方法で鑑定をしていますか?
あ、、ちなみに自分は最近蔵干迷子です。(少し前は干合迷子)ハイ。
本気一つだけ採用がシンプルといえばそうなのですが、蔵干の中の複雑さや配分をどう考えるか?が四柱推命の奥深さなのかな…とか。色々考えています。
干合もそうなのですが、『何が正解かは?』実践し人物と照らし併せ検証するしかないんですよね。
今後も蔵干については、ユックリ疑問等も含め書き上げていきたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
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