赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命では、人の一生のサイクルを十二種類で分けたものを十二運といいます。
日干の身旺・身弱、柱の強さも加味しましょう。十二運で判断する場合の注意点も書いています。
十二運とは?
※この記事は2025年1月にリライトしています。
まずはじめに。四柱推命は流派や鑑定士で考えが異なりますので、あくまでも私の考え方を書いております。
それでは十二運について。
四柱推命でいう十二運とは輪廻の思想で、人間の一生の流れを十二個の文字に置き換えています。
春が来て。。
夏が来て。。
秋が来て。。
冬が来てまた春に戻る。
四季が移り変わるように、人生も移り変わります。
簡単に言いますと人生のサイクル。
時計周りに巡っていきます。
①胎(新生命が宿る:スタート)
⇩
②養(母体で養われる)
⇩
③長生(オギャー♪生まれます)
⇩
④沐浴(産湯につかり)
⇩
⑤冠帯(青年期)
⇩
⑥建禄(活躍・ひとり立ち)
⇩
⑦帝旺(人生の旺盛期・絶頂)
⇩
⑧衰(衰退時期)
⇩
⑨病(衰退・病気の心配)
⇩
⑩死(死期)
⇩
⑪墓(墓⇒土に返る)
⇩
⑫絶(霊魂状態)
⇩
①胎に戻る。
※我が身とされる日干より「年・月・日・時」の地支に対し、天干への根の強さを見る為のものや人の運勢を表すものとして十二運を使用します。
【ポイント項目】
●十二運を単体で見るのではなく、命式と併せて働きを考えます。十二運で性格や運命も見れますが、切り取りになる場合が多いです。
●命式にある場合、日柱・月柱が特性として出やすい。※流派の考え方により異なる。
※個人的には十二運は影響もあまり感じていませんので、重視はしていません。
大運なら10年間、年運なら1年間に適応されるという事になります。
十二運の観方を身旺・身弱別に書いてみました。
十二運には強弱があります。基本的には⇩
●長生・冠帯・建禄・帝旺は四旺で強
●沐浴・墓・胎・養は四平で中
●衰・病・死・絶は四衰で弱
と考え、分類されます。
●赤字⇒エネルギー強
●ピンク字⇒エネルギー中程度
●青字⇒エネルギー弱
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【胎(たい)のとき】
生命が宿る。純粋な発想。未知への希望。つぼみの状態。スタート前。身弱の人にはやや弱い十二運。
【養(よう)のとき】
力を養うとき。来るべき時を待つ。忍耐性。良くも悪くも母親との縁。身旺・身弱の命式にもそれなりに良い働きをする。
【長生(ちょうせい)のとき】
継続。スピードが上がってくる時期。これからスタート。聡明。身旺・身弱の命式にもそれなりに良い働きをする。
【沐浴(もくよく)のとき】
少しペースダウン。迷いが生じやすい時期。職業や住所・異性関係にも不安定さが表れる。無理はしない。身弱にとっては弱い面がある。
【冠帯(かんたい)のとき】
人生の上り坂に入る時期。仕事や勉強でも成果を上げれるとき。自我の強まり。身旺の人にとってはやや偏りのエネルギーとなる為、慎重さが必要。身中の人には良いエネルギーになる。
【建禄(けんろく)のとき】
運気活発で盛大。成人。身旺の人なら少々苦労の時。身中・身弱の人には活躍時期となります。
【帝旺(ていおう)のとき】
頂点に上り詰めた時期。目標達成。強気・独立。怖いものがない時期。今後緩やかに坂を下っていくのを忘れがち。慎重さ。身弱の人は活躍できる時期。身旺の人には少々つらい時期。
【衰(すい)のとき】
人生のピークを過ぎる。保守的・勢力が弱まる。落着き。ここから身弱の人には少々エネルギーをもらい辛い時期に入る。
【病(びょう)のとき】
神経質になったり気持ちが弱気になっていく時期。混乱。身旺の人にとってはエネルギーを抜いてくれる時期となる。
【死(し)のとき】
停止。物事の判断がつきにくい。執着心がなくなる。身弱の人には注意が必要。
【墓(ぼ)のとき】
動きがない。目立たない。能力を表立って発揮できない。金銭も使わず隠すまたは出し惜しみ。
【絶(ぜつ)のとき】
無の状態。大きく変化もある時期。一時的。非持続性。不安定さもあるが逆に大きく成果を出せる時期でもある。注意力を怠らなければ自分を変えるチャンスの時期とも捉えることができる。
絶は新たな転生。芽生えを待つ時期。
ピンチはチャンス!身弱の人はつらくても波にのまれるな。
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命式に『絶』がある大坂なおみ選手です。バドミントンの桃田選手も『絶』もちです。⇩
十二運だけで見ると間違えるポイントとは?
基本的には「長生/冠帯/建禄/帝旺」の四旺の時期は活躍時期と考え「衰/病/死/絶」の四衰の時期は悪いとするという観方だけでは大雑把となり、(日干の強弱や地支の状況を判断をしないで十二運のみで判断するのは)本鑑定では×となります。
※ここは流派によって異なるので、通変星と十二運メインの流派とは考え方が異なるかもしれません。
どういう事かと言いますと、日干の強弱の判断せず、「帝旺が巡って〇」だと考えると、例えば身旺の人が十二運で帝旺が巡る時は旺盛になり過ぎてワンマンな人となったり、人との衝突を起こしやすくなり孤立化するので、むしろ帝旺が悪い働きになると考えます。
ですから、「帝旺」や「死」の一文字だけを切り取っての判断はできないのです。
※基本は命式と巡運との生剋関係や合や冲等を加味し、「今どうなっていか?」を推し量るのが四柱推命であります。
ーーーーー
旺とする十二運の柱が、他柱に攻撃されている場合もあるじゃないですか。ですから「この柱はどういう状況か?」も考えて判断しないといけないのです。 帝旺でも弱められている場合もあるのです。
以前読んだ書籍にこのような事が書かれていた記憶があります。(文言は少し違うかもですが?)
十二運の陽生陰死の道理として、陽の長生は陰では死になる。
例えば丙は太陽なので東から登って西へ沈む。東方は寅⇒(丙から見たら長生)から発して酉⇒(丙から見たら死)で没する。
これは自然界の道理ですよね。
これは他の干にも言える事で、十二運は本来このような一日や一生の流れをはかるバイオリズムとして取り入れるべきであって、十二運⇒冠帯だから家柄が良いとか、建禄だから出世できるとか、帝旺だから成功出来る、、風な観方ではなかったのではないかな?と思ったりしています。
さいごに。占い師の言葉は頭に残る?
十二運を最近はあまり意識していなかったのですが、十二運の存在や使い方を今後もっと研究して考えてみたいと思います。
四柱推命をあまり知らなければ、ある一部分だけ見て『私って〇〇なのかな・・。汗』と思ってしまいますよね。
自分は
『傷官多いからだとか・・』とか
『財多や官多だから・・』とか
『十二運、死と絶だから・・』とか
『身弱だから・・』とか
『〇〇星が多いから・・ない・・』とか
と、一ヶ所で判断されるのですが違うのですよ。良い時期や注意時期があって固定ではありませんから。
人間は誰しも悪い部分に過剰反応する傾向があるからね~!笑
でも、そういうのって占い師さんにその部分を協調されて言われたのかな?
余談ですが、先日子供関係のママさん達と飲み会をしたときに、とあるママが「過去に同僚に誘われて占いにいったら、子供の事で、「この子は将来メンヘラの女につかまって苦労する」その他…的な事を言われ、その言葉が頭にずっと残っているしモヤモヤしているって彼女が言ってました。
※ちなみに命術です。
え、、子供がメンヘラ女に引っかかるの?
多分、結果に対してのフォローや改善案を伝えない占い師さんだったのかな。。と思っています。
私は身内や、(見て欲しいといわれますが)子供の学校関係はなるべく避けています。冷汗
子供関係は表面上はヤンワリしている方でも結構・・・な方もいらっしゃるので。
私は密な付き合いはしない蚊帳の外の人なのでトラブルはないのですが(自分は無でも相手からぶつかってこられる事もありました。)親密になるほど怖ーい話も結構耳にします。氷
※占い界隈の人と一般の人の(占いに対する)感覚って違います。界隈の「よかれ」「占術を得意げに話す事」も、外の世界では「注意・好まれない」事がたくさんあります。そこも忘れてはいけないと思います。
少し脱線しましたね。
それでは今日はこの辺で。
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