赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命には結合作用と分離作用があります。
今回は分離となる、刑・冲・破・害について解説したいと思います。
刑・冲・破・害について書いてみたいと思います。
四柱推命の分離作用には⇒刑(けい)・冲(ちゅう)・破(は)・害(がい)と4つの作用があります。
●分離⇒字のごとく分かれる・分けて離すことという意味合いになります。
カップルで言うと、遠距離になってしまったり揉めて離れたり別れる的な感じかな~。
【ワンポイント】まず、本題に入る前にここで『分離』について大まかに説明です。⇩
●刑(けい)冲(ちゅう)破(は)害(がい)とは十二支同士の相性が悪い関係と考えます。
●凶作用の強さで言いますと、冲>刑>害>破となり、害・破に関してはそこまで気にされなくて良いでしょう。※考え方は流派により異なります。
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●分離の反対は結合となります。下記は結合の関係⇩
●三合会局・方合・四墓土局に関して⇒結合(むすびつく)関係。 ※詳しくはこちら『三合会局・方合・四墓土局(結合)について(図解アリ)』
●支合に関して⇒2つの十二支の結びつき。
●干合に関して⇒十干の結びつき。※干合についてはこちら⇒『干合(かんごう)の変化ってどうなるの?何が変わるの?』
冲について。
①冲(正式名:七冲⇒しちちゅう・対冲⇒たいちゅう)と言います。
②七冲は分離(離れる)作用(凶作用)⇒最も強い。
③正反対の対面にあたる十二支で、五行は剋の関係。(下記図アリ)
④命式に冲がある場合は隣接なら作用が強く、中でも月支・日支の冲は波乱や苦労が多かったり人間関係が離れる(悪い)災いが多くなる暗示です。
⑤巡運に冲が入るときには、分離(離別)・争い(荒れ)・不運・続かない・体調不良・急変が起こりやすいとされます。
⑥相性を見る場合も、冲の関係は四柱推命上は良くない関係と言われますが、刺激を受ける関係とも考えます。
●冲の図解
上の図をご覧下さい。⇧
対面の支が冲の関係になります。
陽は陽を剋し、陰は陰を剋すので無情の剋(キツい)となります。
①赤線・②緑線・③黄線で表示しています。
①(赤線の関係)
●子ー午
●酉ー卯
②(緑線の関係)
●申ー寅
●亥ー巳
③(黄線の関係)
●辰ー戌
●丑ー未
※黄色の冲は土同士の関係(朋冲⇒ほうちゅう)となり、比較的凶作用が弱いとされています。
【ワンポイント】
●月支の冲は影響が大きい(社会的立場の変動)・日支は(健康面だったりパートナーとの関係に注意。)
隣接(隣同士)じゃない場合は脅威がやや弱まるとして考える。冲の関係の柱との意味合いを考えましょう。
●冲が命式に多い人は生き辛さ的な体感があるかも知れません。
なんだかこう書くと、冲って凄く悪い時期!命式にあったら怖い!って感じに思うかも知れませんが、あくまでも傾向というお話です。必ずしも不運が訪れるとかという意味ではありません。
ポジティブに考えると、変化や挑戦の時期とも考える事が出来ます。(足場は悪いが)敢えて戦いに飛び込む?的な。
後、合が重ねると解けるとも考えますので、解けた方が良い場合は○に働きます。
■関連記事
・更にもう一歩踏み込んだ冲の解説:noteにて⇒『冲の深掘り⇒凶作用の強弱・構造と作用/解冲と反剋/地支の剋/冲開/例題/noteで学習!』
その時期は、自分にとって試練や我慢の時期、慎重に過ごせば良いとお考えください。対策としてはその人の命式から改善ヒントはありますので、気になる方は鑑定士さんに鑑定時に聞いてみてください。
刑について。
①刑とは十二支を剋する(攻撃する)関係。十二支同士の相性が悪い関係と考えます。3つ(三刑)または2つ(二刑)が互いに剋しあう関係と、自ら刑する関係があります。
●三刑・二刑・自刑の図解
上の図をご覧下さい。⇧
●礼なき刑(無礼の刑)⇒(子卯はお互いに刑する⇒赤線)凶害強め。横暴・肉親(親は子に、子は親に)に害を与えるなどの現象。
●勢いをたのむ刑(恃勢の刑)⇒(寅は巳を刑する・巳は申を刑する・申は寅を刑する⇒青三角⇒火の三刑)自分の勢いをたのんで猛進・失敗する。始まりに乱れる。
●恩なき刑(無恩の刑)⇒(丑は戌を刑する・戌は未を刑する・未は丑を刑する⇒緑三角⇒土の三刑)恩を仇で返す裏切りを起す。終わりに乱れる。
※当方では、勢いをたのむ刑(恃勢の刑)⇒寅巳申、恩なき刑(無恩の刑)⇒丑戌未、と考えておりますが、逆の考えも書籍に書いてある事もあります。⇒恃勢の刑が丑戌未で無恩の刑が寅巳申。
【研究してみました!】
解釈がバラバラな刑について⇒古典の視点からも併せて深掘りしてみました!⇒※参考記事『刑について詳しく解説!(図解アリ)』
②自刑(じけい)勢いが強い同じ十二支同士の関係。
※4種類あります。
●辰ー辰
●午ー午
●酉ー酉
●亥ー亥
※上記の図ではピンクの字にあたる。
刑は引くに引けない争い事を起こしたり、それによって失敗するような現象が起こりやすい。闘争心が強く我意を張る。墓穴を掘る。
【ワンポイント】
刑の凶作用は、冲よりは弱く害よりも強いとされる。力関係⇒冲>刑>害>破
※刑は重視しない流派もある。
破・害について。
①破(正式名:支破⇒しは)
俗に『四惑十悪(しわくじゅうあく)』といい、4番目と10番目に当たる十二支は忌むとされる。
物事が破れたり多少トラブルがあると考えるが、冲や刑に比べると凶作用は弱い。あまり重視しなくて良いが刑や害と重なった場合はやや注意。
●子ー酉
●丑ー辰
●寅ー亥
●卯ー午
●巳ー申
●未ー戌
●破の図解⇩
【ワンポイント】
寅ー亥(支合と破)巳ー申(支合と刑・破)の関係。吉凶相半ばとし検討する。手を結んだり離れるってややこしい関係ですね。
②害(正式名:六害⇒ろくがい)
支合する地支を冲する地支の事。
例えば午から見て未は支合の関係だが、これを冲するのは子なので、子と未は害になる。主に害は人間関係や肉親(親・兄弟)とのトラブル・邪魔される・自我の強まり等が考えられますが、凶作用は強くありません。
●丑ー午
●子ー未
●寅ー巳
●申ー亥
●卯ー辰
●酉ー戌
●害の図解⇩
【ワンポイント】
主に害は人間関係や肉親(親・兄弟)とのトラブルや分離を表しますが、こちらも破と同じく凶作用は弱いでしょう。力関係⇒冲>刑>害>破
刑と重なる時は考慮し、やや注意した方が良いかも知れません。
さいごに。まとめ。
①結合・分離⇒結合を優先する。
※流派の考え方により異なります。
方合(結合)>干合(結合)>三合会局(結合)>冲(分離)>方合半会(結合)>三合半会(結合)>支合or刑>害,破,
四墓土局はどこに入るか?と言うと、方合と干合の間か干合と三合会局の間辺りでしょうか・・。
うーーん…。
雑気4つ揃って強いのかしら?という気もしなくもないですが。
実際の鑑定では『結合や分離が日干にどう影響するのか?』を考慮しないといけませんが、結ばれる・離れるを考えた場合、結ばれる関係が優先って(人間界においても)自然な流れのような感じにも思えました。
余談ですが、結ばれる関係(結合)を維持するって大変ですよね。。、夫婦・親子関係にしろ、友人関係にろ、仕事関係にしろ。
(結合)関係で長年繋がれる人の方が圧倒的に少ない。そして強い。
ですから、 そういうお付き合いできる人なら大切にして欲しいな~と感じます。
※ちなみに私は顔が広い合(繋がり)より深い合(信頼)を大切にする派です。
話を戻しまして
さいごになりますが、四柱推命においては、流派・講師の考え方が異なります。
実践鑑定を積んで見えてくる事はありますので、鑑定を繰り返し、ご自身なりの理論・正解をつかみ取って欲しいと思います。
それでは今日はこの辺で。