赤 兩椛(せき りょうか)です。
通根と透干の意味と作用を初心者さん向けに解説しています!
はじめに。通根(つうこん)とは?
まずはじめに。四柱推命は流派や鑑定士で考えが異なりますので、あくまでも私の考え方を書いております。
今日は通根と透干について説明してみたいと思います。
初心者さんのうちは蔵干を覚える事も大変だと思うので、最初は蔵干表を見ながらでも良いので
「十干十二支がなんの五行に変換するか?」をシッカリ覚えましょう!
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●通根(つうこん)とは?⇒天干にある五行が地支に根を持つこと。地支蔵干に天干と同じ五行がある事。
四柱推命では日干及び天干と通根の作用は命式を観る上で重要です。
根があるという事は(五行・甲乙で言うと)「この木や草花はしっかり地に根が張っている状態」だという風に考えます。
日干が生まれ月(月令)に通根するのが最も強く、月令を得ていない人でも、大運等で通根する時期は、非常に強いパワーが得られると考えます。
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逆に根がない⇒無根(むこん)といいます。根が無いという事は弱い(脆い)という意味となります。
無根だと、強風や豪雨だと木や草花は折れたり抜けたりしますよね。
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例題:Aさん
時日月年
乙癸己庚
巳未巳午
五行 火 土 火 火
蔵干余 戊 丁 戊 丙
中 庚 乙 庚 己
本 丙 己 丙 丁
分かりやすく色分けしました。同じ色が同じ五行です。
この例題①のAさん、あれれ、、日干癸(水)に対して地支は火と土しかありません。
蔵干も全て確認しましょう。
ジーッ👀水(五行)はあるかな~?
日干と同じ水の五行は全く入っていませんよね。
ですから、Aさんは根がない(無根)命式だと考えます。
ちなみにこの命式、 地支は全て天干(月柱)己に通根しています。(火土同根論)
庚があって水を助けますが、火の勢いが強すぎてこの庚は溶けて通根あれど働きが悪いと考えます。
※天干と同じ五行があったとしても通根が弱かったり無作用的になる場合もあります。全体から判断しましょう。
透干(とうかん)とは?
透干(とうかん)とは?⇒地支蔵干にしかない五行が巡運(大運や年運で巡る)十干と通根する事。地支と天干が繋がる事を言います。
透干すると、地支(見えない所が)表舞台に出る⇒天干は表面⇒目に見える状況=実現的な現象が出てくると考えます。
現実の社会生活で例えるとどういう現象か?と言いますと、今まで控え目?猫を被って?性格を出してなかった人が、透干が巡る事によって本性を表に表す!みたいな感じでしょうか?笑
※鑑定士さんによっては、透干すると「良い時期」と観る方もいらっしゃいますが、私は、透干してそのポジションの力量が強まる事が、その人にとって喜か忌かによっても異なるので、必ずしも良い時期だとは考えません。
話を戻しまして、先ほどの例題のAさんで言うと、Aさんに天干に火(丙・丁)が大運や年運で巡る時は「透干する」といいます。
※ザックリいうとAさんの場合、大運や年運で水の地支が巡ってきたら日干の癸と通根できるので、自分にエネルギーが入り良い時期だと考えます。
まとめ。
運命は元命式+巡る運の大運(年運)によって、通根や透干する事によって命式の力量が変化します。
その変化(通根や透干)により根が付く事(力量が増す事が)命式にとって喜なのか?忌なのか?も検討しましょう。
大運(年運)等で、その時期のパワーも異なってきますので、用神も変化する場合があります。
後、通根も合や冲と同じく、日干(自分)にとって近い場所が通根作用が強く、遠く離れた場所なら弱いとして観ます。
月支、日支、時支は作用は強いが、年支の通根は弱いと観る。
それでは今日はこの辺で。