赤 兩椛(せき りょうか)です。
四柱推命の干合って大変難しいと感じませんか?書いてあっても流派・先生・鑑定師の解釈によって考え方がマチマチ。『干合したら変化はどうなるの?』『干合していると本当に相性がいいの?』について書いています。
人の性格は非常に複雑です。
ちょっと余談から入ります。
例えば、『神経質』っていい意味にも悪い意味にも取れます。
几帳面でキチンとしてるとも言えますし、重箱の隅を突くや細かすぎるとも取れます。
そして人は建前と本音は違う事が多々あります。
持って生まれた命式(性質)+本人の生きてきた環境がプラスされ、性格が出来上がりますので誰しも複雑になります。
自己分析をキチンとできる人は少ないのではないでしょうか。
私は命式からその人物を判断するならば、その人の日干強弱と命式全体を観てその人物像を考えます。
※流派や鑑定士さんの(経験からの知識)によって考え方は異なってくると思います。
天干・・表側(表面的な見え方⇒建前)
地支・・裏側(隠された部分⇒本質)
例えば、天干(比肩)地支(正財)だとしたら、表面的には自分の意志を通す強気なオレオレタイプに見えるが、実際は几帳面で計画性がありコツコツ目標に進むタイプ。
命式から見える性情として、見た目と中身のギャップがある人って事です。
そこに強い十二運が付くと、負けず嫌いさがパワーアップし目標を達成するタイプとなります。
前置きが長くなりました・・
干合とは、通常の自分に変化がプラスされたり、(場合によっては)完全に別人に変わったりすることと考えて頂けると良いかと思います。
干合後の変化はどうなるの?
干合とは?簡単に説明
※干合によっての変化を(現在色々検証中です。)時間はかかると思いますが、独自の検証で根拠と納得いく形を模索中です。検証結果に納得いった時点で、加筆したいと思います。
簡単に説明しますと、十干の本来は相剋関係の陽干と陰干が手を結び、条件を達したら(化学反応のように)違う五行に変化する事(合して化す)です。
例えば甲なら、甲含まない5番目の己と干合します。
乙なら、乙含まない5番目の庚と干合。
■干合には5種類あります。
(同じ色の所と干合します。)⇩
①甲②乙③丙④丁⑤戊
⑥己⑦庚⑧辛⑨壬⑩癸
●①甲+⑥己⇒土に化す(中正の合)
己は変化せず元の五行のまま。
●②乙+⑦庚⇒金に化す(仁義の合)
庚は変化せず元の五行のまま。
●③丙+⑧辛⇒水に化す(威制の合)
●④丁+⑨壬⇒木に化す(陰泆の合)
●⑤戊+⑩癸⇒火に化す(無情の合)
基本的に干合は手を結ぶ(くっつき)という意味で捉えると、共同(恋愛・結婚/夫婦)・協調・社交・変化と考えられます。
とはいえ、手を結ぶ意味も良い縁だけではなく、悪い意味での縁があるという事も考えられます。
干合は全て化す(変化する)流派もあれば、条件付きで干合成立で化す(合化)とする流派もあります。(化すには条件があります。)
例えばですが、月支が土の支なら化す?化さない?・蔵干のどこを採用するのか等、検討が流派や鑑定士によって異なるのです。
自分自身は現在、
●甲 / 己⇒辰・戌・丑・未月⇒土の月支なら化す。
●乙 / 庚⇒申・酉(戌)金の月支なら化す。
●丙 / 辛⇒亥・子(丑)水の月支なら化す。
●丁 / 壬⇒寅・卯(辰)木の月支なら化す。
●戊 / 癸⇒ 巳・午(未)火の月支なら化す。
※土の支に関しては月令で判断、剋があれば成立不可として考えています。
そして、1つの天干に対して2つの天干と干合(結びつく事)を妬合(とごう)と言います。
例えばこんな命式の感じですかね。⇩
年柱 甲
月柱 己
日 柱 甲
月柱 丙
日柱 辛
時柱 丙
本来干合する組み合わせですが、真ん中に挟まれていますよね。
赤字の部分(己・辛)が両側の干(甲・丙)から引っ張られているでしょう?
人間社会で例えると、一人の男性を二人の女性で取り合うという意味になるでしょうか。⇩妬合(とごう)と言います。
ようは、結びつきの力が分散されてそのものが弱まります。
そういう意味から考えて、妬合があると
●三角関係⇒男性はモテて問題を起こす。
●人間関係が複雑になる。
●財産を取り合う・金銭トラブル等。
それゆえに注意とも考えられます。
なので、そういう命式の人は『手放す事』『執着しない』事が運を下げない秘訣かも?しれません。
もしあなたがそのような命式なら、三角関係になった時にふと思い出してみてくださいね。取り合いは良くないと。笑
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私が習った先生は
『あくまで干合ではその性質もプラスされるという風に捉える』
とおっしゃってましたので、(現時点での解釈ですが)合化しない場合なら、今までと性質が大きく変わるというよりも、(その部分も干合によって多少プラスされる)と解釈して考えています。
※今後ここはもっと鑑定しながら検証してみます。
普通に考えても体感的に(巡運で干合したら)これまでと人間がコロッと180度変わるって・・そんなヤヌスの鏡みたいに(知ってる人は少ないかもですが。笑)なる訳は無いんですが。
【ワンポイント】
命式内で干合で合化成立しておられる方は(確率的には低いのですがいらっしゃいます。)少々複雑な気持ちになるかも知れませんが、
●ご自身の体感でシックリ来る方を採用する。
●迷うなら違う鑑定士さんの見解を聞いてみてもいいかもしれませんね。
私なら『シックリ来る方を優先』『良い方を信じよう!』と思いますが、あなたはどうでしょうか?
色々書籍も読みましたが、結構干合についてはハッキリ書いていないものが多い気がします。
書いてあっても流派・先生・鑑定師の解釈によって考え方がマチマチ。
四柱推命で難解部分の一つとして、大運や年運で干合が巡る時の変化・捉え方だと私個人は思います。
私は、干合に関してはシンプルに考えています。
隣接の天干同士(特に作用が出やすい)や蔵干同士(あまり作用は出ない)と考えています。
年柱と時柱の干合は私は見ていません。(結合にはならないが受け継ぐ意味程度には考えられる。)
後、下記のパターン⇩
●年柱 丁
●月柱 丁
●日柱 壬
の場合、月柱&日柱は(隣接のため)干合と考えるが、日柱&年柱は干合と考えません。
それぞれの流派・鑑定師によって、隣接以外も干合させるか否か?そして上記にも書きましたが、命式内で化す場合の月支の取り方・蔵干の取り方等によっても異なってきます。
※現在事象と照らし合わせ、『その人にどのような変化が起こっているか?』を検証している段階です。
干合=結びつきという意味では、一般的には出会いや結婚があるとも取れるのですが、
私は『その人にとって結びつきが良い・悪い(繋がり)なのか?』
を命式の流れから観て考えています。
良いなら進め!悪いなら警戒。
(良い悪いはさておき)何かしら表面上の変化や結びつきがある時期だと感じます。
さいごに。干合してる人って相性が本当に良い相手なの?
干合・支合(天地徳合)している相手とは『相性が良い』と判断する1項目になるというけれど、私自身、干合・支合している男性と2人出会いはあったけれど、居て楽な人とは感じたけれど男女関係には発展せず。むしろ結婚したくないタイプでした。
夫婦関係・恋愛関係では違うのかもしれませんが、おみくじ的に(その一部分だけ観て)相性の良し悪しを考えない事が必要だと思います。
※ちなみに同性の天地徳合している方とは(体感として)気が合うような気がします。
いつも書いていますが、
命式に出ている事で、全てが決まる訳ではないと私は思っています。
その人自身の置かれた状況からも加味しないと、近い推測は出来ないと思っています。
命式はあくまでヒント・指標として考えて頂きたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
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