赤 兩椛(せき りょうか)です。
蔵干の取り方で振り当てられる通変星が異なります。
迷う原因や占断が異なる分かれ道でもあります。
蔵干方法の採用はどう考えるべきか?参考書籍はあるのか?について書いてみました。
◆もくじ◆
蔵干の通変星はどこを取ればいいのですか?!
まずはじめに。四柱推命は流派や鑑定士で考えが異なりますので、あくまでも私の考え方を書いております。
たまに鑑定を受けて下さった方に聞かれるのですが、これは流派により蔵干選択が異なるので、何が正解かは分かりません。
迷い道です!汗
まずは最初の段階では習った先生が教えてくださったもの、先生に習ってない方なら、万年暦等の巻末の蔵干表を使用するので良いと思いますが、迷うならば、それが自分にシックリきたかどうか?を見極める事ですね。
自分や身近な人でまず判断をしてみよう!
例えば、日干辛、卯月(3月生まれ)の人がいたとしましょう。
月柱の地支(月支元命)⇒日干と共に重要視される場所
ここは自分の特性が強く出る部分でもあります。
卯の蔵干は一律「乙」になる流派と、余気・本気と取り方が分かれ、蔵干が「甲・乙」になる場合があります。
例題の「辛」から観た甲・乙は財星にあたり、甲で蔵干を取ると「正財」、乙で蔵干を取ると「偏財」になります。
正財と偏財では同じ財星でも性質が異なります。
一つか二つか?
簡単に説明すると⇩
●偏財は我がより剋する五行で陰陽同じ組み合わせ。
流通の財(投資や融資でも変動系。ダイナミック/短期型/大きく稼げるが損失も大きい)
●正財も我がより剋する五行で陰陽異なる組み合わせ。
固定の財(安定性が強いので固定資産や貯金。確実さ/長期型/大胆な稼ぎも無い変わりに損失も少ない)
※財星の意味では男性なら妻や彼女(愛人)を表したり、女性には父親と解釈するのですが、ここでは財は財でも財の性質が違うという事で上のような説明になりました。
※実際の鑑定では、日干の強弱その他も関係してきます。
迷う場合「どちらが自分らしいか?」を考える事でも判断になるよという事です。
こちらでは財星を例にあげていますが、他の通変星についても同じ事が言えます。
さいごに。蔵干は自分が隠し持っている潜在意識だと思う。
蔵干は自分が隠し持っている(内底面を)表すので、無意識の部分だと思っています。
人の性質は色々複雑に混じりあって成り立っていると思うので、おおまかではないと個人的には思っています。
四正支(子卯午酉)も1つの蔵干の選択ではなく(私の考えでは)2つある方がシックリきています。
何故なら、その月の上旬・中旬・下旬とでは、同じ月でも気候が異なりますから、その区別も考えた方が良いのでは?と思っています。
例えば3月上旬では寒くて雪が降っているのに、下旬には桜が咲いている季節感は同じなのか?という事です。
後、他の柱に関しても取り方を蔵干の余気/中気/本気のどこを採用するか?で出てくる通変星は異なります。 ⇒※参考記事『蔵干の取り方は様々ある!あなたの採用方法は?』
後、その通変星に力があるか否かも併せて検討しないといけないです。
ご自身で「なんか自分はシックリこないなー」と感じる人は、色々な蔵干表を知ってみるとまた命式の違った景色が見えるかも?です。(大変ですが💦)
蔵干の事含め(実践例を詳しく)書いてある書籍は少数です。
(この辺りは講座や口伝レベルなのでしょうね。)特に3,000円以下の書籍はほぼ無。書籍も(中級の上辺りになると)流派の違いもあって(自分にとって)参考になる書籍は極小です。
でも著者や講師がその考えに辿りつくまで、多くの時間を費やし学習、実践、研究をし、講座や書籍等にもお金を投資してきているはずなので分からなくも無いのですが。
モヤッとした締めくくりでスミマセン。
それでは今日はこの辺で。