
赤 兩椛(せき りょうか)です。
月令と旺相休囚死の考え方について書いてみました。
月令って何?
今日は、月令と旺相休囚死について説明したいと思います。
四柱推命では第一に、日干(日主・にっしゅともいう)、所謂「自分」を非常に大事に考えます。

※日干(自分)と月支の関係、つまり「自分はどの季節に生まれたか」?⇒これを「月令(げつれい)」といいます。
※この部分を月支元命とも言います。
まず命式を出した時に、①日干の特徴を知って、次に②日干がどの季節に生まれたか?=(所謂、誕生月ですね)を確認し、日干の旺(強まっているのか?)・衰(弱っているのか?)を考えます。

絵で表すと、日干「丙火」や「甲木」は左側は強くたくましいけれど、右側は少し弱々しい感じがしますよね。こういうイメージです。
旺・衰を専門用語で言うと、身強(身旺)・身弱と言う言い方になります。
※初心者さんはこの感覚を掴む事も最初は大変ですが、重要な部分なので頑張りましょう。
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四柱推命では自分の命式にとって重要な働きをする「用神」というものを定めるのですが、日干の力加減が強いのか?弱いのか?が分からないと、用神を定める事が出来ませんので、 まず「月令を得ているか?得ていないか?」を確認した後に、四柱の相互関係(比扶剋洩)がどのようになっているかで命式八字の判断をしていくのです。
四柱推命を考えるうえで重要な部分になりますので、頑張って覚えましょう。

旺 相 休 囚 死って何?
①五行 相生相剋関係表と併せて、旺相休囚死を説明します。
●旺(おう)⇒五行の気が最も盛んで自分と同じ
●相(そう)⇒日干を生じてくれる気
●休(きゅう)⇒日干が生じて休む気
●囚(しゅう)⇒自分が剋して囚われる気
●死(し)⇒自分が剋されて死んだ気
①【五行 相生相剋関係表】
◆日干木で考えた場合

あ、、、その前に、季節と十二支の月が何月か分からない方の為に念のために書いておきますね。
②【季節と十二支月】
| 木(甲乙) 季節 春 | 火(丙丁) 季節 夏 | 土(戊己) 季節 土用 | 金(庚辛) 季節 秋 | 水(壬癸) 季節 冬 |
| 寅 2月
卯 3月 辰 4月 |
巳 5月
午 6月 未 7月 |
辰 4月
未 7月 戌 10月 丑 1月 |
申 8月
酉 9月 戌 10月 |
亥 11月
子 12月 丑 1月 |
| 土用
季節の変わり目 |
③【五行の消長循環と通変星表】

旺(赤字)が旺令、日干と同じ五行=つまり「月令を得ている」と考えます。
逆に、月令を得ていないのは「休・囚・死」となり、失令(しつれい)ともいいます。
※上段の①【五行 相生相剋関係表】を見ると位置関係で分かり易いと思います。
相に関しては、「強い」と書いてありますよね。相は「自分を生じてくれる五行」になりますので力が貰えるという点では勢いが強まると考えます。
なので、相は「月令を得ている」と書いてある書籍もありますし、流派や講師で考え方は異なりますが、私は「相」は月令を得ているとは考えていません。(※考え方は五行季節により異なる)
とはいえ初心者さんには、最初から細かな事まで覚えるのは難しいと思うので、ザックリどういう感じかを掴む為に、上段の①【五行 相生相剋関係表】、③【五行の消長循環と通変星表】を目安とし、全体を掴まれるのが良いと思います。
通変星も併せて考えると分かり易いので、補足しておきます。※①の【五行 相生相剋関係表】を併せて確認。
【日干を強める通変星】
●比肩・劫財(比劫星)⇒日干と同じ星なので日干が強まる(旺)
●偏印・印綬(印星)⇒日干を扶ける星なので日干を強める(相)※日干の根にもなる。
【日干を弱める通変星】
●食神・傷官(食傷星)⇒日干が生じるので日干を盗気(洩らす)(休)
●偏財・正財(財星)⇒日干が剋するので日干も消耗(分勢)する(囚)
●偏官・正官(官星)⇒日干が剋されるので日干が七殺にあう(死)
基本的には!ですが、比劫と印は自分を強め、食傷・財・官は自分を弱めると考えます。
前置きが長くなりましたが、例題で説明します。

日干木(甲・乙)の人の場合、
●(月支が)春生まれ(寅2月・卯3月)は「旺令」
●(月支が)夏生まれ(巳5月・午6月)は「休令」
●(月支が)土用生まれ(未7月・戌10月・丑1月)は「囚令」
●(月支が)秋生まれ(申8月・酉9月)は「死令」
●(月支が)冬生まれ(亥11月・子12月)は「相令」
となります。
【ワンポイント】
上の表②【季節と十二支月】で、春のグループに「辰」はいたのですが、辰は土の支となりますよね。
だったら、「囚令となり月令を得ていないの?」という疑問が出てくると思います。
(ここも流派の考え方によって異なるのですが)、私は日干が甲・乙で、月支「辰」の場合、「寅・卯」より力は劣りますが、小旺ですが「月令は得ている」と考えています。
推命の判断では、「土」をどう考えるか?も難しい所になってきます。
月令を得ていると良いと考えるの?
月令を得ていたら、旺・衰で言うと旺となり、身強(身旺)と考え、精神力や気力に恵まれ、主体性があると考えます。
とはいえ、四柱推命はバランスの学問。強すぎる事が良しとはならないのです。
例えば、日干が月令を得ている上に、更に比・扶が多い命式だと、(外格と言われる特別な命式以外)、かなり暴君的な人柄だったり荒れる時期になるとも考えます。

行き過ぎ~危ないよ!ストップ
後、旺令でも弱まっている命式もありますし、失令していても比・扶が多いと、月令は得ていなくても強いと考える場合もあります。
この辺りの事も、少し全体像が分かってから覚えるので良いと思います。
さいごに。命式は大事だけれど…
最初の方にも書きましたが、月令(日干と月支の関係)は非常に大事な部分だという事と、+命式全体の比扶剋洩の状態を見極めて身旺・身弱を考え、用神や忌神を定め、「いつ巡る運が依頼者様にとって飛躍の時期や注意をする時期なのか?」「今の問題のヒントになる言葉」「肯定した上での問題点」を命式から考えるのです。
ちょっと話は脱線しますが、相生・相剋論も、必ずしも相生が良くて相剋が悪いという単純な話ではなく、(私の言葉で言わせていただくと)相生はアクセル、相剋はブレーキ。
加速する力と抑える力が必要です。両立なんです。

勢いと制御の時期を知る事で、落ち着いて過ごせたり、いい意味で諦めたりできる事もあります。
こう書いています…が、私は占術理論で時期を知ったり、運はあると思っているし、占術根拠も大事と思う(からこそ勉強をしている)反面、直感も大事にする派なので、「今は動かない方がいい」と言われる時期でも、心がはっきり前を向いている+(やるべき事を)丁寧に出来ていると思うなら一歩踏み出すこともありますし、逆に「流れが良い」とされる時期でも、何か違和感があれば無理に乗らないようにしています。
あ、、でも若い頃は(四柱推命も知らなかったし、何も考えず)若さで突っ走ってしまって失敗も多々しましたが、それはそれで経験として良かったと思います。
運勢はあくまで傾向。最終的に舵を取るのは、「その人自身」だと思っているからです。
ずっと初期からここは変わらぬ思いです。
それでは今日はこの辺で。
