赤 兩椛(せき りょうか)です。
「正」が付く通変星と「偏」がつく通変星がありますが、「正」がつく通変星が良いと一般的には言われていますが、令和の時代に当てはまるのでしょうか?
「偏」の活かし方について考えてみました。
今日は久々通変星の記事を書いてみます。
xのフォロワーさんとのやり取りから、昭和や平成の時代⇒正財・正官・正印(印綬)って「財官印三宝」と言って、「命式にあれば良い!」とされていた通変星ですが、令和の時代はどうも当てはまらない気がしましてね…。
◆もくじ◆
「正」と「偏」、フリーランスに向いているのはどっちの星?
☝イメージ図
四柱推命で「正財」「正官」「正印(印綬)」が「良い星」とされる理由は、それぞれの星の持つ意味合いとして、社会的に安定した価値観や成果・信頼を象徴する星とされているからです。
※ちなみに本鑑定では、その通変星がその人にとってどんな働きか?でも異なります。
少し話が脱線しますが、
正しいという字は、「正確」「正解」「改正」などにも使用されていますが、「乱れがない」「間違いや偽りがない」「正す」というイメージがありますよね。
正論くんも「正」だね~
正の字は「一」と「止」に分けられ、「正しい」は、「一旦踏みとどまって考える事」というような意味合いがあると、昔何かで見た事があります。
自己主張もいいけれど「その主張は独りよがりではないか?」を常に自分に問うて発言すべきだという意味合いなのでしょうかね。
本当に漢字って奥が深いですね~。
簡単に「正〇」の意味と「良い」とされる背景を説明します。
■ 正財(せいざい)
星の意味は、堅実な財・収入・蓄財・誠実さ。
日干が直接剋する陰陽異なる五行。
安定した収入・まじめな努力で得る財・堅実な金運。
結婚相手としての配偶者星(男性にとっての妻)とも言われる。
「きちんと働いて得た財」を象徴→ 地道な努力で得た成果が強調され、信頼されやすく「真面目で安心できる星」と解釈されます。
☆代表する有名人⇒大谷翔平。確かに確かに。
■ 正官(せいかん)
星の意味は、地位・責任・名誉・規律・礼儀・仕事運。
日干を剋する陰陽異なる五行。
官とは「お上・宮廷・国家の機関・政府・役人」=ルール・秩序・社会的な評価。
出世・公的な評価・責任ある立場(会社員・役職者・公務員)などを示す。
女性にとっての「夫」に該当、男性にとっては「子供の星」→ 責任感があり、礼儀正しく、社会的に評価される人物像を表すため「人格者・信頼される星」と解釈されます。
■正印(せいいん) 印綬(いんじゅ)とも言う。現在では印綬が一般的だが、正財・正官ときたら正印の方がバランスがいい気がする。
星の意味は、学び・保護・育成・知識・母性・援助・資格・学識。
日干を生じる陰陽異なる五行。
教育・知識・学問・後ろ盾や保護・育てる力。医療・教育・研究など「精神的な豊かさや支援」も表します。
資格・受験運とも関係→ 人に安心感を与え、精神性・知性に優れ、援助運にも恵まれるため「徳がある」「育ちが良い」とされます。
なぜ「正○」が好まれるのか?

「正財」「正官」「正印」は すべて陰陽のバランスが整った関係性に基づきます。
極端なエネルギーやクセが少なく、現実的で人に迷惑をかけにくい。⇒結果的に周囲と調和しやすく(社会性)、常識的な成功(安定性)を得やすいとされる星たちなのです。
悪く言うと、大企業に入って出世する為に上司に反抗する事もせず機嫌も上手にとり、実家の出も良く、結婚しても家族円満で良い夫であり、子供の面倒もよく見てくれる男性…的な感じ(てか、そんな人いるの?)、道を踏み外す事はない…って感じの人なのでしょうかね。
起業はリスクと思っているような星たち。
ま、いいっちゃいいけれど、、、モヤモヤしますね。笑
令和の時代は、「正〇」だから良いとは言えない気がする。
「正」は社会的安定や信用を得る星
「偏」は個性・才能・勝負に強い星どちらが「良い悪い」ではなく「どう生かすか」が鍵
「偏」の星は、現代ではフリーランス、芸能人やアーティストにとっては追い風になることも多いので、「偏」ばかりの人はその辺り意識して仕事探してもいいかも#四柱推命
— 赤 兩椛(せき りょうか)四柱推命|命名・姓名判断|タロット|人生の相談事 (@uraurastar7) July 30, 2025
令和になって(たかだか7年で)仕事に対する感覚も、結婚観も、世の中も大きく変わってきた気がします。
ですから、
推命もただ、昔の言い伝えや解釈をそのまま鑑定に当てはめていたら「??」という事にもなりえます。
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かつては、大企業に勤めていたら年収も良く退職金も多く生涯を保証される時代でしたが、今はそうではありません。
今、会社に期待をしなくなり「自分で起業しよう!」「副業をしなければ!」という感覚に変わってきています。(とはいえ実際、個人で稼ぐ事は大変な事ですよ。)
そこでです!
正財、正官、印綬の品行方正の星たちがフリーランスになり、自分でなにもかも全てやらなければいけない、(保護がない)厳しい世界を生き抜く事に向いていると思いますか?
ポストにも書きましたが、
●「正」は社会的安定や信用を得る星
●「偏」は個性・才能・勝負に強い星
どちらが「良い悪い」ではなく「どう生かすか」が鍵だと思うし、「偏だらけの命式なら、むしろフリーランスになり、個性や才能で勝負して生きていく選択」をしても良いのでは?と感じます。
それには、 自分をどんな人か知らないと活かせないという意味でもあります。
偏は偏る(かたよる)という意味をもち、中庸を尊ぶ四柱推命では××とされます。
偏見くんも「偏」ですね~
字も「偏見」「偏食」「偏屈」と先ほどの「正」とはまるで反対のアウトローや反社っぽい感じだけれど、偏るからこそ発揮できる才能や、「会社の看板に頼ろう」「上司に引き上げてもらおう」としないからこそ、自分の行動やアイデアで稼ぎを確保しなければならない⇒それは大変な事でありますが、その道の方が生き方的にふさわしい人もいます。
働き方を考える一つの目安として「自分は偏〇が多いか?」で考えてみるのも一つのヒントになると思います。
「正」の通変星についても書いていたので、「偏」の通変星についても書いてみました。
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■偏財(へんざい)
星の意味は、活発な金運・投機・商売・人気・対人運(男性にとっての愛人運)
日干が剋する五行で、陰陽が同じ(例:甲→戊)
財に対して積極的・臨機応変・動きがある。
商売・投資・人脈・スピード感のある収入。
偏財は商売や営業の才能、豪快な金運として「華やかだが安定しにくい」とされます。
■偏官(へんかん)
星の意味は、行動力・攻撃や勝負運・リーダーシップ・支配・実行力。
日干を剋する五行で、陰陽が同じ。
行動力・瞬発力・戦う力。
政治家・武道・警察・スポーツ・修羅場に強い。
偏官は「リーダー向き」であり、良くも悪くも強い影響力を持ちます。強すぎると支配的・暴力的になることも。
■偏印(へんいん)
星の意味は、独創性・知恵・特殊技能・自由人・親との関係の薄さ。(特に母)
日干を生じる五行で、陰陽が同じ。
尖った知性・発明・発想・ひらめきや独自性。
偏印は「変人」「天才肌」ともいわれ、特にアーティストや発明家に向いています。常識にとらわれない発想力を持ちます。
なぜ「陰陽が異なる方(正)」が堅実・安定とされるのか?
陰陽が異なる方が、バランスが取れて調和的な作用をしやすいからです。
陰陽が同じだと、勢いが強くなりすぎて偏りやすい。
例えば財星で考えると、
●正財⇒安定した収入・節度ある金運。(地味だがリスクは少ない。)
●偏財⇒豪快な金運・大きく得るが失うことも。(ギャンブル的な感じになるのでよほど自分を知らないと火傷する。)
といった感じになるのです。
さいごに。私が思う「偏」的生き方が向いている人!
偏は正と違いすんなりいきません。邪魔も多いです。
それでも、進める人って、
●勝負の世界で生きる、短期決戦型。胆力がある。
●組織の中で媚びなくても「実力でのし上がる」タイプ。悪い事は悪いと言える、裏表がない。飄々としている。
人なら、偏星を活かせるのでは?と思います。
※じゃあ、どういう仕事がいいの?職種等は鑑定時にて。
さいごに、(偏と正)両方の星を良い感じで持つ人はどうなるの?「組織で昇進しながら勝負どころでは大胆に動く」ようなバランス型にもなり得ます。
うーーん、それなら独立はしない方がよいのでしょうか?⇒このような人は、フリーランスになっても、高単価案件に向いていそうですね。
やはり中庸論に戻るべきか、戻らざるべきか。。。時代にあわせて推命を深く考えれば考えるほど分からなくなってきます。
それでは今日はこの辺で。
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