赤 兩椛(せき りょうか)です。
初心者さん向けに「格局論」を書いています。
必ずしも格局は定めないといけないのでしょうか?
はじめに。格は用神?
※こちらの記事は初心者さん向けに書いた記事となります。
四柱推命を習われていない方と少しお話する機会があったのですが、「自分は〇〇格が用神」と言われたのですが、「それって日干の旺衰は加味せず格の所だけの判断なのかな?」と思いました。
「〇〇格⇒月支元命=大切な場所=用神」と思っている方、もしかすると多いのかな?
私は占星術の知識が疎いので、占星術系だとそういう認識になるかも?なので、気持ちは分かります。笑
命式は2種類に分かれます。
命式を大きく分けると、「内格⇒普通命式」と「外格⇒特別な命式」と言う命式の2つに分けられます。
100人いたら95%程は「内格」と言われる普通命式となり、100人中の1~2人は「外格」という特別な命式に分かれます。
◆参考記事
【注意】流派によって外格の採用や概念は異なります。
図で表すとこんな感じになりますかね?
格局とは、 一番「勢力」を持っている通変星を軸にして、用神を探り出す手法です。
※格とは、月支蔵干が天干に同一五行として現れるもの(透干・透出と言います。)を、「格とする」という事です。
命式を通変星で分類し、8つのカテゴリーに分けます。
簡単に言うと、8つのタイプ分けという感じです。
血液型で分類すると、A型は真面目で、B型は自由人で、O型はおおらかで、AB型は客観的…みたいな感じで、おおまかにカテゴリー分けにするという事です。
【注意】通常、比肩・劫財は格局として取らない(この辺りも流派により異なる)、建禄格や月劫格としている場合もあります。
※ちなみに私は、建禄格や月劫格を外格としては観ていません。
●食神格
●傷官格
●偏財格
●正財格
●偏官格
●正官格
●偏印格
●印綬格
上記はほぼ、通変星の意味合いと同じような感じで、「この格(通変星の意味合い)の人はこういうタイプの人です」という感じです。
例えば食神格の人なら、「セカセカするより楽しみや心地よさに重きを置くタイプですね~」、傷官格の人なら、「弁舌が冴えて時に毒舌な部分はあるけれど、器用なタイプですね~」みたいな感じです。
どう考えるの?
※蔵干も流派によって異なるので、出てきた通変星が異なる場合があります。
一般的には、月支蔵干(余気・中気・本気)から、天干に同一五行が透出する蔵干通変星を格局とします。
例えばAさんは、辛日寅月、本気生まれの人。
【例題①】
時日月年
丁辛甲癸
酉酉寅亥
①月支蔵干(戊丙甲)と同一五行が(年干・月干・時干)のどこにあるか探す。
②月干に同一五行があり透出している。
③辛(日干)から見た蔵干(甲)は正財となるので、Aさんの格局は「正財格」となる。
※基本は余気・中気もこういう感じで観ていきます。
その人の採用蔵干(余気・中気・本気)で格局の定め方の順序等もあり異なりますが、基本は、生まれた「気」の蔵干から観ていきます。(これ以降はパート②で説明します。)
※すべての蔵干が天干に無い場合は、本気の蔵干五行の通変星で格局を定めます。
さいごに。格局は定めるべきなの?
ここも流派や鑑定士によって用神選定方法が異なるので何とも言えないのですが、私は用神を検討する際、格局から考えて出していません。
格局から探る用神と、自分のように命式全体(日干主体)で探る用神って、同じ時もあれば異なる場合もあります。
透干していたら勢いがあるとは観ます。(その勢いがマイナスに働く場合もあります。)
「格」から用神を定める場合、五行の力量や日干の強弱も考えないと判断を間違えます。
定めた格の通変星から用神を決める。。のではなく、日干にとっての喜忌を、命式全体から考えるべきではと。
「格局は必ず定めるべきなのか?」私は、定めなくてもいいと思うのですが、あなたはどう思いますか?最初はこの方法が分かり易いのですかね…。(自分はあまり格局論から判断していなかったので良く分かりません。)
それでは今日はこの辺で。