赤 兩椛(せき りょうか)です。
フリーで活動する場合、自分の鑑定や商品の料金設定って悩みますよね。
自分の心境を嘘偽りなく書いてみました!
◆もくじ◆
今日は「価格設定の葛藤」について書いてみたいと思います。
私が現在手掛けている、「命卜カード」
いよいよ解説書もある程度出来上がり、これから著作権登録や販売先のプラットフォーム設定に進んでいますが、現在、カードの販売価格に悩んでおります。
昨日もカード作成に協力していただいているパソコンの先生に「売価をいくらにするか?」の話をしていたのですが、カード作成にかけた費用の概算と販売個数、プラットフォーム利用料などで算出すると、原価を掛け過ぎている事を目の当たりにし、冷汗になりました。
例えると「結婚式バブル」みたいなもので「カードの仕上がりが良くなるなら糸目はつけん!」で、細かい事はさておき‥状態でした。
私は、こだわりにお金をかける主義です。
ただ、ここもその人の考え方なのかも知れませんが、紙質を薄くして安くしたり、箱も100均的なケースや巾着に入れるだけ、オリジナル感もさほどないカード?にすればコスト面は抑えられたかも知れませんが、「自分はそれで良いのか?」と考えたら「答えはノー」でしたから、仕方ないのかも知れません。
解説書にしてもそうです。ワンオラクル的なメッセージカードなら卜術で、キーワードを書けば良いのですが、(四柱推命は命術なので)、「推命理論を使ってカード展開を出来るようにするにはどのようにすればいいのか?」そして、「それを初心者さんにも分かり易く伝える事が出来、プロの方にも使っていただける商品にするにはどうすれば良いのか?」を悩みに悩み抜いた結果、今の解説書となり結局80頁までになりました。
解説書はweb公開になります。
このカードは、「四柱推命の全体像(大枠)をつかむきっかけ」として、また「カードと解説書の両面から学べるビジュアル学習ツール」として、完成させました。
そして気が付いたら、カード制作に1年の月日をかけていました。
一般的に認知度のある先生なら、初回から印刷500部とかされるのが普通でしょうが、私のようなビミョーな認知度ならそんな勝負も出来ない‥ので少部数だと単価も跳ね上がります。笑
裏面3種は珍しい&貼り箱までやってしまったので余計かな。でも後悔はしていません。
今、印刷代や紙代も数年前よりかなり高騰しています。
特に知名度が無い人は、(儲かる事を考えるなら)カード作成はやめた方がいいですよ!笑
色々拘る方は特におススメしません。(私です)
安価に出すメリットとは?
占い業種に限らずですが、そりゃ~、(占いに限らず)お客様の立場からしたら、安いに越した事はないですよね。
安ければたくさんの人が手に取りやすい、つまり、興味のハードルを下げれます。
(SNSなどを通して)もし上手くいけば、認知度が一気に広がる可能性だってある。
ですが、安価に出すデメリットもあります。
同業者にとって「低リスクで情報を盗める」状態になるし(今回はカードですが講座の資料等)「資料内容をそのままパクられた」とも聞いた事ありますし、これは占い業界以外でもそういう話はお聞きします。
今後「命卜カード」をヒントにして、後発のカードが生まれることもあるかもしれません。 しかし、最初に挑戦したからこそ得られる価値は揺るぎません。
とりあえず「元祖の座」は自分だと思っています。
平気でその資料を、自分の講座で使用する人だっています。
内容がどこにでも書いてあるようなものなら、安くてもいいとは思いますが、(その人の解釈やオリジナル的なものは)私は安くする必要はないと思います。
後、最初から安く売ると、その後値上げしにくいという事にもなるので、最初が肝心なのです。だからこそ悩む設定なのでしょうね。
後、比較対象がないのも悩みどころ。
同業者の方で「四柱推命カード」を作っている人は(オラクルカード的なもの以外では確認できず)参考にできる前例がありません。
比較対象がいないので、余計迷います。
結局比較対象と言っても、(同じ占術だから比較できるものではなく)自分と内容が近い人じゃないと比較にもならないんですよね。 ですから、価格だけで比較できるものではないのです。
タロットカードと横並びで考えるのも違う気がする。
知名度に関しても、自分はまったくの無名ではないが、有名というほどでもない微妙な立場。だからこそ、「いったいいくらなら買ってもらえるのか?」という基準が見えにくい!
制作費やプラットフォームの手数料を計算すると、安すぎる価格設定では赤字になってしまいます。
もはや、このカードへの投資時間を考えると時給50円?すらなく、マイナスだと思います。
とはいえ「じゃあ高めに設定すればいいのか?」というと、それも勇気がいる。
まさに板挟み状態です。
フリーで活動している人⇒これまで鑑定料金や講座料金にもしかりですが、経験から学んだのは、価格は単なる数字ではなく「商品の価値を伝える手段」でもあるということ。
自分の提供している内容や活動⇒それが上手くいっている人は「売れる人」という事でしょうか。
結局どうするの?
※販売価格はもう少し考えさせていただきます。
今後「命卜カードを使った講座」を検討しています。
独自教材(命卜カード)を使うことで、他の講座にはない実践的な学びを提供&体験できるかなぁと。
※この講座では、カードの読み方や活用方法をわかりやすく学べるほか、新しいカード展開のアイデアを一緒に探っていくこともできます。
☆☆☆☆☆
私は、四柱推命の1day講座をこれまでに3回開催させていただきました。
よく単発講座を足掛かり(安く販売)して、本講座に入ってもらうという仕組みがありますが、自分はこれまで本講座はしていないのでつなげる事が出来ませんでした。
この度の「命卜タロット」がそのような役割になってくれたらと思います。⇒(カード展開が面白い!楽しい!もっと学びたいと思ってくださった方には命卜タロット講座)、本格的に四柱推命を勉強してみたいと思われる方に「本講座の提供」という形がいいかな~と最近思っております。
さいごに。所属が無くフリーで活動される方が必ずぶつかる壁『価格設定』の壁
結局のところ、「売りたい値段」と「買ってもらえそうな値段」の間を探るしかない、ということ。
手に取ってくれた方が、「この商品でこの価格はコスパがいい!」「買って満足した!」と思ってもらえると同時に、自分の中で「これなら…」という金額に落ち着かせたい。
価格設定で悩むのは、結局「その商品や内容にどれだけ想いを込め手間をかけたか?、必要な人に役立つ商品を作成・提供できたという自負」の裏返しなんだと思います。
だから今もなお悩みながらも「お客様が手に取りやすく、自分も納得できる数字」を探している最中です。
カード、楽しみにしていてください。
同じような事に悩む方へ(ヒントになってないかも知れませんが)、何か気付きかあれば幸いです。
それでは今日はこの辺で。