
赤 兩椛(せき りょうか)です。
最近、四柱推命入門講座のテキストを作成しているのですが、資料作成する時に改めて、十干と通変星の関係を考える事がありました。
「通変星の定位置と重なる十干は似た性質なのか?」についてです。
この記事では🔰さんにも分かり易く解説していきますね。
◆もくじ◆
五行と通変星の循環とは?
五行の流れは、木(甲/乙) → 火(丙/丁) → 土(戊/己) → 金(庚/辛) → 水(壬/癸)で五行周流しています。

この並びは自然の成長の順番でもあります。そして陽と陰のペアになっています。
木(甲乙)芽が出て成長する
⇓
火(丙丁)太陽で植物を成長させエネルギーを放つ
⇓
土(戊己)大地に根を張る
⇓
金(庚辛)形になり収穫
⇓
水(壬癸)次の命を育てる
⇓
そしてまた木へ戻る。つまり生命循環です。(下図)

そして通変星の流れは、比劫星(比肩/劫財) → 食傷星(食神/傷官) → 財星(正財/偏財) → 官星(正官/偏官) → 印星(偏印/印綬)になります。
比肩はスタート(生まれる)
⇓
食傷は少年~青年期
⇓
財星は壮年期
⇓
官星は中年期
⇓
印星は高年期
人はいずれ死に輪廻転生します。これが人の命の流れです。
つまり五行も通変星も生命の循環なのです。
十干は甲(木)からスタートして癸(水)で締めくくり、通変星は「比肩」からスタートして「印綬」で締めくくります。
下記図⇒ ここでの通変星は、日干を基準にしたものではなく、五行の流れにおける「定位置」として捉えています。そのため、甲を起点とした構造として見ています。
※易で言う、先天定位盤って感じに思ってください。
この関係を、上の図に通変星を付け加えるとこうなります。

例えば、辛は宝石に例えられる十干。
辛は品があり、どこか凛とした雰囲気があります。
上図を見て頂くと、辛のポジションの通変星は「正官」になっていますよね。
正官は、礼儀・秩序・品格を表す星。
「辛と正官って似ていると言えば似ているけれど、違うと言えば違う気もするな…」
次に丙でも考えてみました。
「丙って、食神っぽいかな??」
食神もまた、楽しみや表現・創造を意味する星。内側に溜め込むというより、自分のエネルギーを外へ出していく星です。
周りを照らしながらエネルギーを広げていく。
そう考えると、丙と食神の雰囲気がどこか似て見えるのも、不思議ではない気がしました。
更に「癸って、印綬っぽいかな?」
印綬は、学びや知恵、育てる力を意味する星。前に出て主張するというより、内側で蓄え支えるようなエネルギーです。
雨が静かに土を潤し植物を育てていくように、癸のエネルギーもまた、外で派手に動くというより、内側から命を支える力に見えました。
私は、十干と通変星の関係を改めて考えてみることにしました。

十干と通変星って全く別のものではなく、同じ五行と陰陽の構造の上に成り立っているんですよね。
つまり、
●十干は「自然のエネルギーの性質」
●通変星は「そのエネルギーが人間関係(社会)の中で現れた姿」
同じ円の中にあるものを、視点を変えて捉えたものとも言えるのではないでしょうか。

通変星は、日干との関係から生まれる作用となります。
下記の「命卜カード」をご覧ください。

己と庚の関係から通変星が出てきます。※通変星は「傷官」になります。
カードへの問いに動きとして、(傷官の持つ意味あいが)出てくるよ~という事です。
一見すると別の概念に思うかも?しれませんが、両者には共通の土台があります。
それが五行です。
十干も通変星も、すべて五行の働きから生まれています。
通変星は必ず日干(軸)との関係で決まります
例えば
●自分と同じ五行
●自分を生じる五行
●自分が生じる五行
●自分が剋する五行
●自分が剋される五行
つまり相生と相剋の関係です。
通変星は、自分と外界(社会)の関係性を示しています。
例えば比肩は、自分と同じ立場の人。
正官は自分を制御する社会。
食神は 自分から外へ出る(洩れる)表現。
つまり通変星は外界との作用を表しています。
関係は必ず「動き」を生むという事
人と人の関係には必ず
●助ける競う
●表現する
●人間関係とお金
●管理する
●学ぶ
という動きが生まれます。
例えば食神 なら表現する、官星 なら従う等。
これらはすべて行為や作用です。
そのため多くの書籍や解説では、 通変星を行動パターンや社会的・人間関係の働きとして説明します。
一方、十干は自然界のエネルギーそのものです。
例えば、甲は大木、丙は太陽、己は田んぼ等。これは性質を表します。

この構造から、十干 は性質で、通変星 は 作用(行動)という説明が生まれます。
五行には役割がある!
五行は単なる元素ではなく自然界の働きを表します。
●木ー 成長する
●火 ー発散する
●土 ー調整 支える
●金 ー整える
●水 ー巡らせる
十干もまた五行の性質を持っています。
●木ー甲・乙
●火ー 丙・丁
●土ー 戊・己
●金ー 庚・辛
●水ー 壬・癸
この働きが、人間社会に置き換わると通変星の意味になります。

●同じ五行ー 比劫星
●生み出すー 食傷星
●剋するー 財星
●剋される ー官星
●生じる ー印星
つまり通変星は、五行の関係性を人間社会に翻訳したものだともいえるのではないでしょうか?
十干が通変星っぽく見える理由とは?
五行の位置がそのまま通変星の役割に近いからだと思います。
つまり十干の性質が、その通変星の行動イメージと似るということです。
十干で解説してみます。
甲(木) 比肩っぽい
甲は真っ直ぐ伸びる大木。自立・自分の幹で立つ。つまり自我・主体。
比肩の意味は、自分・自立と非常に近いです。
乙(木)劫財っぽい
乙は草木や蔦。横に広がる・絡み合う。つまり他者と絡む木。
劫財の意味は、横のつながり・仲間意識・競争なので乙の性質と似ています。
丙(火)食神っぽい
丙は太陽。太陽は、明るい・表現・エネルギーを外へ出す。
食神の意味は、表現・喜び・生み出す、つまりエネルギーを外へ出す性質が同じです。
丁(火)傷官っぽい
丁は灯火。灯火は繊細、秘めた主張、近い周囲を照らす。
傷官の意味は、表現・毒舌・批評なので鋭い表現力という点が似ています。
戊(土)偏財っぽい
戊は大きな山。スケールの大きさ。外界との接点。
偏財の意味は活動や人脈、動く財。つまり外に広がるエネルギーが似ています。
己(つちのと) 正財っぽい
己は畑。畑は管理や積み上げ、実務。
正財の意味は管理・計画・コツコツなので、堅実さが一致します。
庚(金)偏官っぽい
庚は刀・鋼。強さ・突破力、戦う。
偏官の意味は、強い意志や勝負、つまり戦闘力(外向き)が共通しています。
辛(金) 正官っぽい
辛は宝石。宝石は品格と洗練、美しさ。
正官の意味は、礼儀・秩序・社会性。つまり自分を律する事(内向き)を想像します。
壬(水)偏印っぽい
壬は大河・海。自由・枠を越える。
偏印の意味合いは、独創・自由思考・型破りなので、枠に収まらない知性が似ています。
癸(水)印綬っぽい
癸は、雨・露。雨は静か・滋養・内側を潤す。
印綬の意味は学び育てる。守る。静かな育成力が一致します。
つまり五行の円の上で、十干と通変星は同じ役割ポジションにいます。
先日x投稿しましたが、この感覚も、十干と通変星を加味して考えたものです。
🍀通変とスポーツ象意🍀
比肩 選手の気迫
劫財 競り合い
食神 のびのびプレー
傷官 職人技プレー
偏財 チャンス
正財 確実な得点
偏官 勝負 エースの圧倒的ピッチング🥎
正官 堅い守備🧤
偏印 意外な作戦 監督の閃いた作戦
印綬 試合の裏側 研究#四柱推命#スポーツと通変星— 赤 兩椛(せき りょうか)四柱推命|姓名判断 命名|タロット|サブ占術-九星 易|人生の相談事 (@uraurastar7) March 15, 2026
まとめ
十干は自然界のエネルギーの性質ですが、その性質が人間の関係性の中で行動として現れる(現れた)ものが通変星だと感じています。
そのため十干の性質と通変星の意味は、五行の円の上で同じ位置に重なります。
そのとき、甲と比肩、丙と食神、辛と正官、のように十干の性質と通変星の意味が重なって見えるのです。
(定位置の円の中で)ご自身の日干を見てみると、その五行の性質もまた、あなたの中にある一面として感じられるかもしれません。

自然界の法則と人間社会の動き。
この二つが同じ五行の上でつながっているところに、四柱推命の面白さがあるのかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で。
